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加齢関連ヘルパーT細胞と自己免疫疾患

Age-associated helper T cells in autoimmune diseases
岡村僚久
Tomohisa Okamura:東京大学大学院医学系研究科免疫疾患機能ゲノム学講座
10.18958/7657-00001-0001825-00

自己免疫疾患は,免疫学的バックグラウンドに,何らかの環境要因が加わることで発症すると考えられている.代表的な自己免疫疾患である関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどでは,中年以降にその発症のピークを迎え,加齢がリスク因子の1つであるとされている.近年,「老化(senescence)」に関連したT細胞の研究がさかんとなってきている.本稿では,「加齢(aging)」と自己免疫疾患の関係につき,CD4 T細胞の「老化」という観点から概説する.

加齢,自己免疫疾患,CD4 T細胞,ThA細胞

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