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百寿者にみる老化後期におけるリンパ球の変化

Lymphocyte changes in the late stage of aging
橋本浩介,新井康通
Kosuke Hashimoto 1)/Yasumichi Arai 2)3):Institute for Protein Research, Osaka University 1)/Keio University Faculty of Nursing and Medical Care2)/Keio University School of Medicine, Center for Supercentenarian Medical Research3)(大阪大学蛋白質研究所1)/慶應義塾大学看護医療学部2)/慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター3)
10.18958/7239-00001-0000457-00

免疫システムには加齢とともに継続的な変化が起こり,高齢に至ると感染症で重症化しやすくなるなど機能の低下が顕在化する.特に,リンパ球とそれを支える胸腺などの組織では,早期にはっきりとした変化が現れる.本稿では,リンパ球の加齢による変化を概観し,老化後期に増加するCD4陽性キラーT細胞に焦点を当てる.その中で,健康長寿のモデルであるスーパーセンチナリアンの免疫細胞をとり上げ,われわれの行ったシングルセルトランスクリプトーム解析およびT細胞レセプターの配列解析の結果を紹介する.

シングルセル,トランスクリプトーム,百寿者,T細胞,クローン性増殖

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