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フェロトーシス感受性と,細胞の脂質代謝

Lipid metabolism and ferroptosis susceptibility: Molecular mechanisms and diagnostic implications
松岡悠太,杉浦悠毅
Yuta Matsuoka/Yuki Sugiura:京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センター
10.18958/7737-00001-0006026-00

フェロトーシスはPUFA含有リン脂質の過酸化によって誘導される細胞死であり,その感受性は細胞膜脂質の構成や脂質代謝に強く依存する.本稿では,ACSL4やLPCAT3などの酵素がPUFAの膜導入を促進し感受性を高める機構や,MUFAが感受性を抑制するしくみ,さらに脂質ドロップレットによるPUFAの隔離と動員が感受性に与える影響を概説する.加えて,フェロトーシスに特異的な揮発性酸化脂質が呼気中に検出可能であることを紹介し,非侵襲的バイオマーカーとしての応用の可能性についても論じる.

脂質代謝,多価不飽和脂肪酸(PUFA),一価不飽和脂肪酸(MUFA),酸化脂質,呼気診断マーカー

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