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レドックス制御とフェロトーシス感受性

Redox regulation and ferroptosis sensitivity
酒井　勁，関根弘樹，本橋ほづみ
Chikara Sakai1）2）/Hiroki Sekine2）/Hozumi Motohashi2）3）：東北大学大学院医学系研究科呼吸器外科学分野1）/東北大学大学院医学系研究科医化学分野2）/東北大学加齢医学研究所遺伝子発現制御分野3）
10.18958/7737-00001-0006027-00

酸化ストレスによる細胞死であるフェロトーシスは，鉄キレートや脂質ラジカル除去により抑制可能で，レドックス制御がその感受性の重要な決定因子となる．KEAP1-NRF2系，GPX4-グルタチオン系，FSP1-ユビキノン系，PNPO-PLP系はいずれも，脂質過酸化を抑え，抗フェロトーシスに寄与する．活性型ビタミンB6であるPLPは，超硫黄分子の産生に必要な補酵素であり，超硫黄分子による脂質過酸化の阻害を介して抗フェロトーシス作用を発揮すると考えられる．フェロトーシス制御は，肺線維症などの疾患に対する新たな治療戦略になるものと期待される．

KEAP1-NRF2，GPX4-グルタチオン，FSP1-ユビキノン，PNPO-PLP，超硫黄分子

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