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フェロトーシスと腎組織傷害

Ferroptosis as a new therapeutic target for kidney diseases
伊藤 亮,安部功記,北井啓己,相馬友和
Ryo Ito/Koki Abe/Hiroki Kitai/Tomokazu Souma:デューク大学医学部腎臓内科
10.18958/7737-00001-0006029-00

腎臓病は,有病者数が世界で8億5,000万人以上にのぼる重要な疾患であるが,病態に不明な点が多く,有効な治療法に乏しい.フェロトーシスは,2012年にDixonらによって提唱された鉄介在性,過酸化脂質依存性の制御性細胞死であり,さまざまな腎疾患における病態への関与が明らかになってきている.本稿では,腎組織傷害に対する新規治療標的としてのフェロトーシスについて概説する.

急性腎障害,慢性腎臓病,フェロトーシス,細胞運命,可塑性,単一細胞遺伝子発現解析

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