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即時オープンアクセス義務化が日本の科学にもたらすこと

What immediate open access brings to Japanese science
有田正規
Masanori Arita:国立遺伝学研究所
10.18958/7805-00036-0006168-00

「2025年度より公的資金を用いた研究の成果は即時オープンアクセス(OA)とする」,つまり研究論文とそのデータへのアクセス無償化を研究者に義務づける施策が本邦ではじまった.公的資金による研究成果は,論文採択と同時に機関リポジトリ等から見える・使えるようにせねばならなくなった.これまで即時どころかOAという概念すらあまり知られていなかった日本では,何をどうしたらよいのか混乱する人も少なくないだろう.本特集ではこのような施策が実施されるに至った背景,APC(OA掲載料)を払う必要性の有無,機関リポジトリの使い方まで最新情報をお伝えしたい.

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