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腸内細菌は嫌気性環境下でプリン体を資化し宿主の尿酸値を制御する

Gut microbiome contributes to host purine metabolism
Kasahara K, et al:Cell Host Microbe, 31:1038-1053.e10, 2023
笠原和之
Kazuyuki Kasahara:Lee Kong Chian School of Medicine, Nanyang Technological University1)/Department of Bacteriology, University of Wisconsin-Madison2)(南洋理工大学医学部1)/ウィスコンシン大学マディソン校細菌学2)
10.18958/7371-00003-0000639-00

プリン体は細胞の代謝に重要な役割を担っており,プリン体代謝経路の最終代謝産物である尿酸は主に尿中に排泄されるが,その血中濃度が高値になると痛風発作のリスクとなる.これまでも尿酸の一部は腸管にも排泄されることが知られていたが,われわれは腸内細菌が嫌気性環境下で尿酸をはじめとしたプリン体を分解し血中尿酸値を制御することを明らかにした.

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