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概論:マスト細胞の再定義:非IgE依存性応答と環境シグナル統合の視点から

Mast cell revisited: IgE-independent pathway and environmental signal integration
10.18958/7967-00036-0006559-00
倉島洋介
Yosuke Kurashima:千葉大学大学院医学研究院イノベーション医学分野/国際アレルギー粘膜免疫学分野/千葉大学未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点粘膜疾患制御学研究室/免疫アレルギー疾患研究10か年戦略次世代タスクフォース(ENGAGE-TF)

マスト細胞は,アレルギー反応を担う代表的な免疫細胞として長く理解されてきた.しかし近年,その機能は単なる「IgE依存的な脱顆粒細胞」という枠組みを超え,組織環境の変化を統合的に感知し,炎症や恒常性維持を制御する“環境応答細胞”として再定義されつつある.特に,組織傷害,代謝変化,神経刺激といった多様なシグナルを読み取り,それらを免疫応答へと変換する“知られざる応答”が明らかとなり,マスト細胞研究は大きな転換期を迎えている.従来のIgE中心の枠組みでは説明困難な臨床像が増加しており,非IgE依存的マスト細胞応答の理解は基礎・臨床の両面で喫緊の課題となっている.

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