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精神神経疾患と栄養エネルギー代謝障害:精神疾患と糖尿病を結ぶ代謝調節分子を一例として

Major mental disorders and impaired nutritional energy metabolism:Metabolic factor that links schizophrenia, bipolar disorder, and diabetes
田口明子,石塚公子
Akiko Taguchi1)/Koko Ishizuka2):Department of Integrated Neuroscience, National Center for Geriatrics and Gerontology1)/ Johns Hopkins Schizophrenia Center and Psychiatry and Behavioral Sciences, Johns Hopkins University School of Medicine2)(国立長寿医療研究センター研究所統合神経科学研究部1)/米国ジョンズホプキンス大学医学部精神神経科・同大学統合失調症疾患センター2)
10.18958/6817-00001-0000740-00

糖尿病は,認知症の危険因子であることが広く知られるようになってきたが,同様に,精神疾患の発症,病態生理にも密接に関与することに関心が高まっている.最新の研究から,統合失調症および双極性障害と糖尿病には双方向性の関係があることがはじめて明らかとなり,その共通の病態基盤の一つとしてインスリンシグナル分子の変化が見出された.インスリンシグナル分子の変容は,アルツハイマー型認知症患者の死後脳研究からも見出されていることから,精神・神経疾患の発症に共通して関与する分子経路としてインスリンシグナルが重要な役割を果たす可能性が考えられる.

統合失調症,双極性障害,双方向性,糖尿病,インスリンシグナル,鼻神経細胞

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