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スプライシング異常を原因とした新しい発がん機構の解明と治療応用

Spliceosomal disruption of the non-canonical BAF complex in cancer
Inoue D, et al:Nature, 574:432-436, 2019
井上大地
Daichi Inoue:Human Oncology and Pathogenesis Program, Memorial Sloan Kettering Cancer Center1)/ Department of Hematology-Oncology, Institute of Biomedical Research and Innovation, Foundation for Biomedical Research and Innovation at Kobe2)(メモリアルスロンケタリング癌センター1)/神戸医療産業都市推進機構先端医療研究センター血液・腫瘍研究部2)
10.18958/6535-00003-0000874-00

スプライシングのキープレーヤーであるSF3B1遺伝子変異の下流標的として,新規BAF複合体の構成因子であるBRD9遺伝子を同定した.BRD9のスプラシイング異常は発がんに重要であるだけでなく,核酸医薬やCRISPR技術により修正可能であり,あらゆるがんで高頻度に検出されるSF3B1遺伝子変異を有する症例で特異的な治療応用につながることが期待される.

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