実験医学増刊 Vol.23 No.4

ここまで進んだ

ゲノム医科学と疾患研究

疾患ゲノム解析,プロテオームなどの網羅的解析やデータベース構築,ゲノム創薬の現状と展望

  • 菅野純夫/編
  • 2005年02月07日発行
  • B5判
  • 228ページ
  • ISBN 978-4-89706-108-5
  • 定価:5,400円+税
  • 在庫:なし
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糖尿病や循環器疾患などの疾患関連遺伝子のゲノム解析から,トランスクリプトーム,プロテオームなどの網羅的解析とそのためのデータベース構築,システムバイオロジー,有効なsiRNA設計法まで,第一線の研究者が解説.さらに大規模な解析を進めるうえで必要な社会的基盤の整備についても採り上げ,今後の展開が注目されるゲノム医科学の最先端を多角的に紹介します.

目次

概論:21世紀の医学をつくる【菅野純夫】

  • ゲノム医科学とは
  • ゲノム医科学の現状
  • ゲノム医科学の展開
  • ゲノム医科学の将来

第1章 疾患ゲノム解析

1. 単因子病のゲノム解析【新川詔夫】

  • 染色体転座からのポジショナルクローニング
  • 遺伝学的連鎖解析からの位置的候補遺伝子探索:Camurati-Engelmann病(CED)の場合
  • 染色体転座と連鎖解析を組み合わせた疾患遺伝子探索:肢中部短縮型骨異形成症(MD)の場合

2. 脳神経病の遺伝子解析【後藤 順,辻 省次】

  • 疾患遺伝子はどれくらい解明されたか?
  • 何がわかったか?
  • これからの脳神経ゲノム医科学

3. 2型糖尿病の遺伝子解析【原 一雄,門脇 孝】

  • 全ゲノム解析による2型糖尿病感受性遺伝子の同定
  • 候補遺伝子アプローチによる2型糖尿病感受性遺伝子の同定
  • 2型糖尿病の遺伝素因解明に向けた今後の展開

4. 遺伝子多型による冠動脈疾患リスクの予測【横田充弘】

  • 症例-対照研究(case-control study)
  • 冠動脈疾患感受性遺伝子の同定方法とその結果

5. SNPを用いた体系的アソシエーション・スタディによる疾患遺伝子研究への期待と現実【田嶋 敦,井ノ上 逸朗】

  • SNPが注目される理由
  • ゲノム全域でのアソシエーション・スタディ
  • アソシエーション・スタディも万能ではない

6. 遺伝カウンセリング【福嶋義光】

  • 遺伝情報の特殊性
  • ゲノム医科学研究と遺伝カウンセリング
  • 遺伝カウンセリングとは
  • 遺伝カウンセリングの診療体制
  • 遺伝カウンセリング担当者

7. 英国バイオバンクプロジェクト【増井 徹,高田容子】

  • 社会的信用の問題
  • 英国バイオバンクの歴史
  • 英国バイオバンクの科学的側面
  • 英国バイオバンクを上と下から支えるゲノム政策

第2章 トランスクリプトーム解析と遺伝子機能解析

1. 遺伝子発現解析とデータ解析【星田有人,油谷浩幸】

  • トランスクリプトームデータ解析
  • 遺伝子発現解析のプラットフォーム
  • データ解析
  • データ解析のパイプライン

2. 発現ネットワーク【小川 ちひろ,鈴木治和,林崎良英】

  • 網羅的トランスクリプトーム配列解析
  • ゲノムネットワークプロジェクト

3. 転写開始点データベースDBTSSの構築と転写制御領域の網羅的解析【鈴木 穣,橋本真一,山下理宇,中井謙太,菅野純夫】

  • 生物種間でのプロモーター配列の大規模比較解析
  • 網羅的な転写因子標的候補遺伝子の探索から転写制御ネットワークの解析へ
  • 転写開始点情報のさらなる拡充と転写開始点ライブラリーの構築
  • 転写制御異常に起因する疾患の解明に向けて

4. 大腸菌からヒトまで保存された遺伝子発現ダイナミクスのシステムバイオロジー【上田泰己】

  • 大腸菌からヒトまで進化的に保存された遺伝子発現の構造
  • 時間的・空間的に保存された遺伝子発現の構造
  • 大腸菌からヒトまで進化的に保存された遺伝子発現ダイナミクス
  • 遺伝子発現ダイナミクスの比例則
  • 比例ダイナミクスによる遺伝子発現構造の生成
  • 比例モデルの検証

5. RNAiの原理と有効なsiRNA設計法【程 久美子,西郷 薫】

  • RNAiのメカニズム
  • siRNA配列設計ガイドライン

第3章 プロテオーム解析とメタボローム解析

1. 疾患プロテオミクスへのアプローチ【前田忠計,大石正道】

  • 二次元電気泳動法(2-DE)を用いたrdwラットの発現プロテオーム解析
  • 酸化傷害タンパク質検出法による糖尿病プロテオーム解析
  • タンパク質の生理的・非生理的翻訳後修飾の検出を基盤にした機能プロテオミクスへ
  • 機能プロテオミクスを実現するための分子プローブの網羅的開発

2. 大規模タンパク質相互作用ネットワーク解析【夏目 徹】

  • タンパク質ネットワーク解析
  • ヒト完全長cDNAプロジェクトからの展開
  • タンパク質の壁
  • 大規模解析への道
  • タンパク質ネットワークから疾患ネットワークへ

3. ヒトタンパク質の網羅的発現のための基盤構築【五島直樹,木須康智,田中茂生,兼堀恵一,今本文男,菅野純夫,磯貝隆夫,野村信夫】

  • タンパク質汎用発現系
  • Gatewayエントリークローン作製
  • コムギ胚芽抽出液中でのタンパク質合成

4. ペプチドーム解析の現状と展望【佐々木 一樹,磯山正治,南野直人】

  • ペプチドとペプチドーム解析
  • ペプチドーム解析は可能か?
  • ペプチドームのプロファイリング法
  • ペプチドーム解析の現状と可能性
  • 世界のペプチド解析の流れ

5. メタボローム解析の進展と創薬への応用【大岸治行,曽我朋義,冨田 勝】

  • メタボローム解析とは
  • CE-MSによるメタボローム測定法の開発
  • メタボローム解析の疾患解析・創薬への展開

第4章 バイオインフォマティクスと疾患データベース

1. オントロジを使おう【小林義行,中江裕樹】

  • Gene Ontologyとその仲間
  • データベース統合のためのオントロジ
  • オントロジ構築のためのツール
  • オントロジを利用した自然言語処理

2. ネットワーク生物学における情報解析【阿久津 達也】

  • ネットワークとグラフ
  • スケールフリーネットワーク
  • スケールフリーネットワークの構成法:金持ちはより金持ちに
  • 階層型スケールフリーネットワーク

3. ERKシグナル伝達ネットワークのシステムバイオロジー【笹川 覚,尾崎裕一,黒田真也】

  • PC12細胞におけるERKシグナル伝達ネットワーク
  • in vivo実験から浮かび上がる疑問点
  • in silicoモデル

4. KEGGデータベースとその疾患解析への応用【Vachiranee Limviphuvadh,五斗 進,金久 實】

  • KEGGとは
  • タンパク質のネットワーク
  • 遺伝子の世界
  • 化合物の世界

5. 多施設間における臨床情報の共有化【坂本憲広】

  • 疾患ゲノム解析における臨床情報の重要性
  • 臨床情報の共有化の必要性
  • 臨床情報共有化の現状
  • 解決すべき課題
  • 臨床情報共有の将来展望

6. 循環器疾患における臨床情報管理システムとゲノム医療への応用【林 同文,永井良三】

  • 臨床情報のIT化
  • ゲノムおよび臨床情報を活用した臨床現場への実践
  • 疫学研究のIT活用の現状

第5章 創薬とケムバイオ

1. ファルマコゲノミクスの現状【鎌谷直之】

  • 薬理遺伝学の初期の研究
  • 薬物の副作用の衝撃
  • 抗癌剤とファルマコゲノミクス
  • さまざまな薬剤でのファルマコゲノミクス
  • ファルマコゲノミクスの新しい展開
  • オーダーメイド医療とその展望

2. 低分子阻害剤によるタンパク質リン酸化の制御:構造変化と選択性【平井 剛,どど孝介,袖岡幹子】

  • PP2B選択的単独阻害剤の開発
  • 構造変化を誘導するプロテインキナーゼ阻害剤
  • 酵素選択性をプロテオームワイドで解析する

3. ケミカルゲノミクス〜化合物の構造とゲノム情報を連結する【上杉志成】

  • ケミカルゲノミクスとケミカルジェネティクス
  • フォワードケミカルジェネティクスとリバースケミカルジェネティクス
  • ケミカルジェネティクスからケミカルゲノミクスへ
  • アメリカの国策:NIHロードマップ
  • New Pathways to Discovery
  • NIH Chemical Genomics Network

4. 最新のメディシナルケミストリー〜ドラックライクな化合物ライブラリーの利用【長瀬 博】

  • 最近の医薬研究開発の現状
  • ドラックライクな化合物
  • ドラックライクネスの評価基準
  • 既知の薬物の模倣

5. 創薬用化合物データベース〜大学化合物プロジェクトの現状と展望【奥山 彬】

  • 創薬用化合物データベース
  • 「大学化合物プロジェクト」の進捗
  • 「大学化合物ナショナルバンク」設立の提言

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