やさしい先端バイオ

バイオを広い目で眺めてみよう

第１章　ゲノムってなに？
１．ゲノムは生命の設計図
２．どんな設計図なのか？
３．驚くべきしくみと残された謎
４．収納上手なゲノム
５．「設計図」の文字はどんな生物もたったの4種類
６．高等な動物ほどゲノムが大きいという誤解
７．子供を親のクローンといわない理由
８．両親からゲノムを受け継ぐ理由
９．ヒトゲノムプロジェクトでは一体何がわかったのか？
　　これから何がわかるのか？
10．ヒトゲノム情報を手中にしたとき，病気は克服できるか？

第２章　遺伝子ってなに？
１．遺伝現象と遺伝子との関係
２．遺伝子に書かれている情報は，増幅されてからタンパク質へと翻訳される
３．遺伝情報を伝えるのはDNAだけじゃない！
４．遺伝子変異イコール病気？
５．遺伝子多型とは何か？
６．ヒトの遺伝子多型の網羅的解析とその意義
７．遺伝子多型診断の医療への貢献
８．遺伝子多型診断の倫理問題をどう考えるか
９．遺伝子のための生物？ 生物のための遺伝子？

第３章　遺伝子工学ってなに？
１．遺伝子工学実験の全体像をみてみよう
２．遺伝子の機能はタンパク質の機能？

第４章　遺伝子治療ってなに？
１．遺伝子治療への期待
２．正しい遺伝子を送り込む
３．遺伝子の運び屋，ベクター
４．遺伝子の発現を止める
５．正しい遺伝子に書き換える
６．細胞死を誘導する

第５章　タンパク質ってなに？
１．タンパク質はタンパク質によってつくられ，タンパク質によって機能する
２．タンパク質はアミノ酸からできている
３．20種類のアミノ酸にはそれぞれ特徴がある
４．タンパク質の形
５．表裏一体の機能と構造
６．遺伝子の変異が病気の原因になるわけ
７．タンパク質の変性はすなわち立体構造の崩壊である
８．狂牛病の原因物質，プリオンタンパク質
９．タンパク質は複合体として機能する

第６章　タンパク質研究ってどんなもの？
１．タンパク質研究とは，宝さがしのようなものである
２．タンパク質の細胞内（in vivo）研究と試験管内（in vitro）研究
３．タンパク質の単離精製は，in vitroタンパク質研究の王道である
４．遺伝子工学によりパワーアップしたタンパク質研究
５．タンパク質の立体構造研究には大量のタンパク質が必要である
６．プロテオーム解析でさまざまな個性をもつタンパク質をまとめて調べる
７．タンパク質研究は何の役に立つのか？

第７章　プロテオミクスってなに？
１．プロテオームの範囲は？
２．電気泳動法によるタンパク質の分離分析
３．タンパク質の同定法
４．タンパク質プロファイリング
５．タンパク質間相互作用の網羅的解析

第８章　バイオインフォマティクスってなに？
１．情報科学？ 生物学？
２．バイオインフォマティクスによる情報解析
３．バイオインフォマティクスの構造ゲノム科学への貢献
４．ベンチワークとのコラボレーションを！

第９章　ゲノムと生物のミステリー
１．謎その1：ゲノムサイズと遺伝子数の矛盾
２．謎その2：ゲノムDNAの複製速度とサイズの矛盾
３．謎その3：遺伝子の折りたたみと機能発現の矛盾
４．謎その4：染色体の特殊な領域の謎
５．謎その5：もともと1つのゲノム情報から
　　さまざまな体の部位が形成される謎
６．謎その6：ゲノムDNA配列だけでは生物は生きられない？
７．謎その7：ゲノムDNAのみが遺伝情報ではない？