抗体分子のFv上で,実際に抗原に直接接触して結合部位を形成している5〜10残程度の領域を指し,それぞれH鎖とL鎖に3つずつのCDR1,2,3が存在する.一般的にはCDR3が結合における寄与が最も高い.CDRは,抗原に対する特異性を決定する領域であるため,抗体間でアミノ酸配列が大きく異なり,超可変領域ともよばれる.それ以外のFv領域はフレームワークと呼ばれ,アミノ酸がほとんど変化せずにCDR領域を構造的に支える役割をもつ.