大学の化学を学ぶうえで必要な知識を厳選!高校化学や有機化学とのつながりを意識した解説で「どこがポイントか」がわかります.豊富な例題に取り組み,化学的な考え方に慣れることが,専門科目につながる第一歩!
目次
序
第0章 化学における量のあらわし方
1. SI単位
1)SI単位系 2)SI接頭語
2. 化学で重要な物理量
1)質量 2)体積 3)物質量
3. 原子・分子の質量と物質量
1)原子番号と質量数 2)相対質量 3)原子量 4)分子量と式量 5)物質量
4. 密度と濃度
1)密度 [例題1]密度 2)濃度 [例題2]質量パーセント濃度 [例題3]モル濃度 [例題4]溶液の希釈
現場につながる化学〜体積パーセント濃度(w/v%)を使う意味は?
章末問題
第1章 原子の構造と電子配置
1. 電子殻と軌道
2. 電子配置
3. 電子配置の具体例
1)炭素原子C 2)カルシウム原子Ca [例題1]電子配置の書き方① [例題2]電子配置の書き方②
4. 軌道の形
5. 電子の状態と量子数
1)量子数 2)主量子数 3)方位量子数 4)磁気量子数 5)スピン量子数 6)量子数による電子の状態のあらわし方
章末問題
第2章 化学結合と化学構造式
1. 価電子とオクテット則
2. 化学結合の種類
1)イオン結合 2)共有結合 3)配位結合 4)金属結合
3. 化学構造式の書き方
1)原子価 2)ルイス構造とケクレ構造 [例題1]ルイス構造 3)骨格構造式 [例題2]骨格構造式① [例題3]骨格構造式② 4)形式電荷 [例題4]形式電荷 [例題5]共有結合
4. 異性体
現場につながる化学〜配位子の交換が抗がん活性のカギとなる
章末問題
第3章 混成軌道
1. 分子中における炭素原子の軌道
2. sp3混成軌道
3. sp2混成軌道
4. sp混成軌道
5. 混成軌道の見分け方
[例題1]混成軌道① [例題2]結合角 [例題3]混成軌道②
章末問題
第4章 分極と分子間相互作用
1. 共有結合の分極
1)電気陰性度 2)分極 3)σ結合の分極 4)π結合の分極 5)π結合と共役 [例題1]分極
2. 共鳴構造式
1)共鳴とは 2)電子移動による共鳴構造の導出 [例題2]共鳴構造式
3. 分子間相互作用
1)分子間相互作用の定義 2)静電相互作用 3)分極で生じる双極子モーメント [例題3]双極子モーメント 4)双極子間相互作用によって引き合う力 5)ファンデルワールス力 6)水素結合によって引き合う力 7)疎水性相互作用によって引き合う力 8)溶解性 [例題4]沸点
現場につながる化学〜いろいろな相互作用がかかわっている場面は?
章末問題
第5章 反応の速さと化学平衡
1. 化学変化のあらわし方
1)化学反応式 2)化学反応式のあらわす意味 [例題1]化学反応式① [例題2]化学反応式② [例題3]化学反応式③ 3)可逆変化とそのあらわし方 4)化学反応に伴う熱量変化
2. 反応の速さ
1)反応速度 2)反応速度式 [例題4]反応速度① 3)反応速度を決める因子 4)反応速度を決める因子から導かれる反応速度式 [例題5]反応速度② 5)一段階反応と多段階反応 [例題6]反応速度③
3. 化学平衡
1)平衡状態 2)平衡定数と化学平衡の法則 3)平衡の移動とルシャトリエの原理 [例題7]ルシャトリエの原理
4. 平衡定数とギブズエネルギー
1)平衡定数と化学変化の方向 2)ギブズエネルギーと化学変化の方向 3)平衡定数とギブズエネルギーとの関係
章末問題
第6章 酸と塩基
1. 酸と塩基の定義
1)アレニウスの定義 2)ブレンステッド・ローリーの定義 3)ルイスの定義 [例題1]酸・塩基の定義
2. 電離度,電離定数
1)電離度 2)電離平衡
3. 水の電離とpH
1)水素イオン指数pH 2)水のイオン積 [例題2]pH① [例題3]pH② [例題4]pH③ [例題5]pH④
4. 中和反応
1)中和反応と塩 2)塩の性質 [例題6]pH⑤
5. 緩衝液
1)酢酸/酢酸ナトリウム混合溶液 2)アンモニア/塩化アンモニウム混合溶液 [例題7]緩衝液のpH
現場につながる化学〜スライム形成と血液がんの治療薬の作用が同じ原理!?
現場につながる化学〜酸塩基平衡と血液のpH
章末問題
第7章 酸化と還元
1. 酸化反応と還元反応
1)酸素と水素の授受による定義 2)電子の授受による定義
2. 酸化数
1)酸化数とは 2)酸化数の求め方 [例題1]酸化数 3)酸化数と形式電荷の違い
3. 酸化剤と還元剤
1)酸化剤と還元剤 2)半反応式 [例題2]半反応式① [例題3]半反応式②
現場につながる化学〜酸化数を化学構造式と価電子数から考える
章末問題
第8章 有機化合物の分類
1. 有機化合物と無機物質
2. 有機化合物の骨格をつくる炭化水素
3. 有機化合物の特性を生み出す官能基
[例題1]官能基を見分けよう
4. 有機分子の変化―結合の切断・生成と電子の移動
5. 電子の移動と共鳴構造
6. 有機化合物が起こす反応の分類
7. 有機化学反応における反応剤
1)求核剤と求電子剤 2)求核剤と塩基の違い
8. 有機化学反応における電子の移動と巻矢印
[例題2]酸塩基反応の電子の流れを書こう
章末問題
第9章 アルデヒド・ケトン・カルボン酸誘導体と求核試薬との反応
1. カルボニル基の特徴
2. アルデヒド・ケトンと求核剤との求核付加反応
[例題1]アルデヒド・ケトンの反応
3. カルボン酸誘導体の構造と求核剤との反応
1)カルボン酸誘導体の構造的特徴 2)カルボン酸誘導体と求核剤との反応の概要
4. カルボン酸誘導体と炭素求核剤,ヒドリド還元剤との反応
1)エステルとグリニャール試薬との反応 2)エステルとヒドリド還元剤との反応 [例題2]エステルの反応
5. エステルの加水分解反応
1)塩基性条件下での反応 2)酸性条件下での反応
6. カルボン酸誘導体の求核剤に対する反応性とエステル/アミドの合成
章末問題
第10章 カルボニル化合物のα炭素における反応
1. アルデヒド,ケトン,エステルのα水素の酸性度
2. ケト-エノール互変異性
3. エノラートの反応形式
4. アルドール反応
1)アルドール付加反応 2)3-ヒドロキシカルボニル化合物の脱水反応とアルドール縮合 3)異なるカルボニル化合物間のアルドール反応
5. クライゼン縮合反応
[例題1]アルドール反応とクライゼン縮合
章末問題
第11章 ハロゲン化アルキルの求核置換反応
1. はじめに―有機分子の立体化学復習
1)不斉炭素原子の見つけ方 2)エナンチオマー(鏡像異性体)とラセミ混合物
2. 求核置換反応とは
3. 求核置換反応が進行するハロゲン化アルキルに求められる条件
4. SN1反応
1)反応の概略 2)反応機構とエネルギー図 3)反応速度への影響
5. SN2反応
1)反応の概略 2)反応機構とエネルギー図 3)反応速度への影響 [例題1]ハロゲン化アルキル
章末問題
第12章 ハロゲン化アルキルの脱離反応
1. β脱離反応とアルケンの安定性
2. アルケンの特徴
3. E1反応
1)反応の概略 2)β水素が複数あるハロゲン化アルキルのE1反応 3)E1反応のエネルギー図と反応速度への影響 [例題1]E1反応
4. E2反応
1)反応の概略 2)SN2反応とE2反応の競合 3)β水素が複数あるハロゲン化アルキルのE2反応 [例題2]E1,E2の見分け方とザイツェフ則 4)E2反応のエネルギー図と反応速度への影響
章末問題
第13章 アルケンやアルキン
1. アルケン・アルキンの特徴と求電子付加反応
2. 求電子付加反応の配向性―マルコフニコフ則
[例題1]マルコフニコフ則
3. ジハロゲン化反応―アルケンへのアンチ付加
4. アルケンの接触還元―アルケンへのシン付加
5. アルキンの接触還元
章末問題
第14章 芳香族化合物
1. 芳香族化合物(芳香族性をもつ化合物)
2. 芳香族化合物の求電子置換反応
[例題1]アルケンとベンゼンの反応性の違い
3. 求電子置換反応における配向性
1)電子供与基 2)電子求引基 [例題2]求電子置換反応
章末問題
巻末パネル〜化学構造式かるた
索引
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(2021年8月23日)
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