JAK─STAT経路はいくつかの因子によって厳密に制御を受け,サイトカインシグナルは適切にコントロールされている.SOCSファミリーは,サイトカインによって発現が誘導されるJAK─STAT経路の負の制御因子として知られている.ファミリーのなかで,SOCS1とSOCS3はJAKに会合しそのキナーゼ活性を抑制することによりサイトカインの活性を制御する.SOCS1とSOCS3は免疫応答など生体の恒常性の維持に必須のJAK─STAT経路のネガティブフィードバック因子である.