抗体は抗原の特定の構造単位を認識して結合するが,その構造単位をエピトープとよび,通常は6〜10個のアミノ酸配列や5〜8個の単糖の配列から成る.例をあげると,帝人(株)が開発したヒト抗体,TI-23が認識するエピトープは,ヒトサイトメガロウイルスgBタンパク質の71〜78番目の[イソロイシン-チロシン-アスパラギン-チロシン-スレオニン-ロイシン-リジン-チロシン]の8個のアミノ酸配列である.