完全長cDNA

相補的DNA.ゲノムから転写されるmRNA(タンパク質へと翻訳される)を出発材料として,mRNAを逆転写することによって得られる.したがって,完全長cDNAは,ゲノムのDNA塩基配列のうち,タンパク質として翻訳される正確な領域を指すことになる.“遺伝子”もタンパク質として翻訳される塩基配列領域のことを指すが,遺伝子という言葉は,コンピュータで予測されただけの場合など,概念を意味するニュアンスで用いられることが多い.一方,完全長cDNAは,物質そのものを指す物理的なニュアンスで用いられる.また,遺伝子では成熟mRNAができる前に取り除かれるタンパク質をコードしない挿入配列(イントロン)を含むが,cDNAでは含まない.

Bioベンチャー 2004年5-6月号 Vol.4 No.3

参考書籍

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