生物学的製剤をはじめとする分子標的薬の効果や副作用を投与前に予測するために行われる臨床検査をコンパニオン診断とよぶ.コンパニオン診断には,遺伝子診断,遺伝子発現検査,血中および尿中のタンパク質や代謝物質などの検査,組織検査,画像検査などさまざまな検査が用いられる.薬剤に対する患者個人の反応性を投与前に知ることにより,分子標的薬の有効利用と個別化医療の達成が期待される.