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液-液相分離

えきえきそうぶんり

分子が均一に分散した液相において,特定の分子が局所的に集まり異なる相に分離する現象.細胞内においては核酸やタンパク質が多価相互作用することで液体のような性質をもつ構造体(液滴)を形成する.(実験医学増刊4317より)

徹底解剖 タンパク質発現異常 疾患の原因が見えてくる!新機構27選

転写バースト、G4構造、有害エクソン、非典型翻訳、リボソーム不均一性、共翻訳フォールディング、凝集体形成、アミロイド…

田口英樹,松本有樹修/編

溶液中で溶質分子が均一に混ざり合わずに異なる濃度の2相に分離する熱力学的現象.生体内では,RNAやタンパク質などの溶質が液-液相分離に関与し,特にリピートRNAや,限られた数種類のアミノ酸から構成された低複雑性ドメインを有するタンパク質(RNA結合タンパク質やリピートペプチドなど)は,相分離を誘導しやすい特性を有する.(実験医学増刊4317より)

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田口英樹,松本有樹修/編

分子が均一に溶けた状態から,濃度の異なる2つの液相(高分子が濃縮された濃縮相と希薄相)に自発的に分離する現象.タンパク質分子間の複数の弱い相互作用(疎水性相互作用,静電相互作用,π-π相互作用など)によって駆動される.(実験医学増刊4317より)

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田口英樹,松本有樹修/編

特定のタンパク質や核酸が細胞質内で自発的に集まり,周囲と分離して膜のない液滴状の凝縮体を形成する現象.この凝縮体は,生化学反応の場を提供したり,分子を貯蔵したりするなど,多様な細胞機能のハブとして機能すると考えられ,近年注目を集めている.(実験医学増刊4315より)

構造生命科学 AlphaFold時代にどう活かす?

生命機能を解く、変える、創るための技術と研究戦略

加藤英明,西増弘志/編

細胞内で特定の分子が局所的に集まり,液体のような性質をもつ生体分子の凝集体(液滴)を形成する現象.よく振ったドレッシング瓶のなかの油滴のように,最初は分散していた小滴が素早く融合して,大きい液滴を形成する現象.(実験医学増刊437より)

生体内外をつなぐ動的な臓器 皮膚 健康と疾患のサイエンス

免疫・代謝・バリアの恒常性から個々の病態と老化を理解し、最適な治療へ

椛島健治/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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