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黄色ブドウ球菌

おうしょくぶどうきゅうきん

人体の皮膚表面,毛孔に存在する.特に鼻腔内に存在する常在菌であり,約30%~100%のヒトが保有しているとされる.ヒトの皮膚に常在するブドウ球菌のなかでは毒性が高く,他のブドウ球菌とは異なり,黄色ブドウ球菌は健常者にも病原性を有する.ヒトの膿瘍などのさまざまな表皮感染症のみならず食中毒,肺炎,髄膜炎,敗血症などの致死的感染症の起因菌でもある.(実験医学増刊3020より)

感染・共生・生体防御システム

ウイルス・細菌と宿主のクロストークからワクチン開発を始めとする予防戦略まで

笹川千尋,柳 雄介,大野博司,石井 健/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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