Vol.1 英語の語順に対する理解を深めよう!! No.1 英語は語順どおりに解釈する! [超基本の英文法-英語の語順に親しむ]

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はじめに

複雑な構成の英文を読んだり書いたりするためには,英文法の知識を総合的に活用する方法をマスターすることが必要である.特に大切なのは,語順のルールを知りそれをもとに次に来る語を予測する力を身につけることだ.本連載では,英文の自然な流れのルールとその見極め方やそのために押さえておくべきポイントについて述べる.確かに英文の構造はそれほど単純ではないが,その根本となる原則は非常にシンプルなものである.ここでは,そのことについてまとめてみたい.

Vol.1 英語の語順に対する理解を深めよう!!

No.1 英語は語順どおりに解釈する!

英文を読む上で最も重要なことは,書かれている語順のまま理解することである.日本語とは語の並び方が違うので,英文を読むときについつい後ろから前に向かって理解しようとする悪い癖が出てしまう人もいるのではないだろうか? 書かれている語順のまま理解できなくては,なんとか読むことができても聞いて理解することはできない.また,書く際にも自然な語順が身についていなくては,はなはだ非効率である.ではなぜ,我々は英文を後ろから前に向かって理解しようとするのであろうか? それは,英語の語順や発想が身についていないので,日本語の発想でそれを代用しようとするからに他ならない.日本語の発想のまま英文を読もうとするのはやめよう

それでは,どうすれば英語の語順や発想を身につけることができるのだろうか? そのためには英文の構造上の特徴を理解することが大切である.もし,英語の品詞や時制や語の修飾関係について学んだことがあるのなら,それらの文法知識を手直しして使える知識に作り替えよう.いくつかのポイントをマスターして体系化すれば,意外に簡単に英語の流れを掴むことができる.図1は,英文の構造の概略を示している.詳しくは次項以降で述べるが,論文に登場する大半の文はこのパターンの範囲内で説明できるはずである.よくわからないことがあるときは,必ずこの図でよく確認していただきたい.なお,太い矢印は語の修飾関係を表している.ただ,後ろから前に向かう矢印は,語順通りに理解するという趣旨に合わないので双方向の矢印とした.


図1

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プロフィール

河本 健(Takeshi Kawamoto)
広島大学大学院医歯薬学総合研究科助教.広島大学歯学部卒業,大阪大学大学院医学研究科博士課程修了,医学博士.高知医科大学助手,広島大学助手,講師などを経て現職.専門は,口腔生化学・分子生物学.概日時計の分子機構,間葉系幹細胞の再生医療への応用などを研究している.大学院生対象の論文英語の講義も担当している.

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