レジデントノート増刊 Vol.11

日常診療での 薬の選び方・使い方

日頃の疑問に答えます

  • 徳田安春,青木 眞,岸本暢将,本村和久,堀之内秀仁/編
  • 2009年09月18日発行
  • B5判
  • 247ページ
  • ISBN 978-4-7581-0490-6
  • 定価:4,290円(本体3,900円+税)
  • 注文不可
    在庫:なし
便利な定期購読のご注文はこちら
PDFダウンロード

※本書の正誤表はこちらをご参照下さい.

頻用薬の使い分けや具体的な処方に関する様々な疑問を解決します!処方を行う際のベテラン医師の臨床思考のロジックを,症例と豊富な図表を用いてわかりやすく解説!納得のいく処方の実践には欠かせない1冊です!

目次

第1章 呼吸器系

1.COPDの薬の使い方を教えてください【山雄 さやか/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. COPD急性増悪
  • 2. COPDの重症度と治療
  • Step Up Lecture:1)TORCH,2)UPLIFT
  • おわりに

2.喘息の薬の使い方を教えてください【山雄 さやか/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 気管支喘息発作の治療(救急外来編)
  • 2. 気管支喘息発作の治療(入院編)
  • 3. 気管支喘息の診断と治療
  • Step Up Lecture:ゾレアR
  • おわりに

3.気管支喘息の患者さんへの処方で注意することは何ですか?【山雄 さやか/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. アスピリン喘息
  • 2. β遮断薬
  • Step Up Lecture:妊娠合併喘息
  • おわりに

4.慢性咳嗽の鑑別と咳止めの使い方を教えてください.医師によってまちまちで難しいです【山雄 さやか/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 慢性咳嗽の鑑別診断の進め方
  • 2. 慢性咳嗽の原因とその特徴
  • 3. 中枢性鎮咳薬はいつ使う?
  • Step Up Lecture:百日咳
  • おわりに

第2章 循環器系

1.Ca拮抗薬,ACE阻害薬,ARBの使い分けを教えてください【仲里信彦】

  • はじめに
  • 1. Ca拮抗薬の分類と使い分け
  • 2. ACE阻害薬とARBの使い分け
  • おわりに

2.静注で使用する降圧薬の使い分けを教えてください【北川 泉/梶波康二】

  • はじめに
  • 1. 代表的疾患における降圧目標
  • 2. 各種薬剤の特徴
  • おわりに

3.抗不整脈薬の使い方を教えてください【松下達彦】

  • はじめに
  • 1. バイタルの確認
  • 2. 病歴聴取と心エコー
  • 3. 薬物による除細動
  • Step Up Lecture:アミオダロンとリドカイン使用時の注意点
  • おわりに

4.静注で使用するカテコラミンの使い分けを教えてください【若竹春明/藤谷茂樹】

  • はじめに
  • 1. 各受容体の生理学
  • 2. 各薬剤の特徴,使用方法
  • 3. 起こりうる合併症
  • 4. 実際の使用方法
  • おわりに

5.心不全に対するフロセミドとカルペリチドの使い方を教えてください【谷川徹也】

  • はじめに
  • 1. 心不全の病態生理
  • 2. フロセミドを使うときの考え方
  • 3. カルペリチドを使うときの考え方
  • まとめ

6.抗凝固薬と抗血小板薬の中断と再開のタイミングを教えてください【田所 浩】

  • はじめに
  • 1. 抗凝固薬・抗血小板薬の種類(経口薬のみ)
  • 2. 抗凝固薬・抗血小板薬の用量調整〜どうモニタリングするか?
  • 3. 出血? 梗塞? それが問題だ〜推奨される休薬期間
  • おわりに

第3章 消化器系

1.胃薬(H2受容体拮抗薬とPPI以外)はどこまでevidenceがあるのでしょうか【蛭子洋介】

  • はじめに
  • 胃薬のevidence
  • Step Up Lecture:意外と見落としやすい胃薬の作用
  • おわりに

2.H2受容体拮抗薬とPPIの使い分けを教えてください【蛭子洋介】

  • はじめに
  • 1. 潰瘍の治療
  • 2. NSAIDsによる潰瘍形成の一次予防
  • 3. 胃食道逆流症の治療
  • Step Up Lecture:現時点でのピロリ菌除菌対象の考え方
  • おわりに〜副作用

3.下剤の使い分けを教えてください【山藤 栄一郎】

  • はじめに
  • 1. 便秘に薬(特に腸管刺激性薬剤)を使うときに考えること
  • 2. 下剤の使い分け
  • おわりに

4.制吐剤や整腸剤の使い方を教えてください(胃腸炎に対して)【佐藤暁幸】

  • はじめに
  • 1. 制吐剤を使うときに考えること
  • 2. 整腸剤を使うときに考えること
  • 3. その他〜漢方薬の使用
  • おわりに〜予防の重要性

5.慢性ウイルス性肝炎の治療薬について,専門家の意見を教えてください【大路 剛】

  • はじめに
  • 1. C型肝炎の治療薬
  • 2. B型肝炎の治療薬
  • コラム:免疫抑制とB型肝炎の再活性化

第4章 腎・内分泌・代謝系

1.腎不全の患者さんに対する投与量の注意点や禁忌を教えてください【耒田善彦】

  • はじめに
  • 1. 慢性腎臓病(CKD)・急性腎障害(AKI)の有無をしっかり認識する
  • 2. 薬剤自体の腎毒性および腎機能障害時に副作用の出る薬を把握する
  • 3. 腎機能障害のあるときの薬の投与量および禁忌を知る
  • コラム:腎臓病患者の下剤の注意点

2.脂質異常症治療薬の使い分けを教えてください【本村和久】

  • Q1 脂質異常症治療薬とは? どんなものがあるの?
  • Q2 誰に薬が必要なの? リスク評価はどうするの?
  • Q3 脂質異常症治療薬に効果の差はあるの?
  • Q4 スタチンの有用性って?
  • Q5 どのスタチンがよいの?
  • Q6 スタチンが使えないときは?
  • よくある?ケースにもどって
  • おわりに

3.インスリンの使い方を教えてください【内藤 祥】

  • はじめに
  • 1. インスリンの分類と種類を知ろう
  • 2. 製剤5種類と注入器3種類を実際に掛け合わせてみよう
  • 3. インスリンの適応を知ろう
  • 4. インスリンを始めてみよう
  • 5. インスリン調整の基本的な方法を身につけよう
  • 6. 自宅で使えるインスリンを考える
  • 7. 単剤から混合製剤への変換は以下の①〜⑧の手順で完全に機械的に行うことができる
  • Step Up Lecture:持効型インスリン(ランタスR/レベミルR)の使い方

4.経口血糖降下薬(OHA)の使い方を教えてください【内藤 祥】

  • はじめに
  • 1. OHAはたった5種類
  • 2. OHAをどのタイミングで開始するか
  • 3. 薬剤の導入選択は,肥満の有無とHOMA-Rの値でおおまかに決められる(インスリン抵抗性の有無を評価)
  • 4. OHA併用の組合わせ
  • 5. OHAの追加併用の考え方
  • 6. HbA1cの目標値は?
  • Step Up Lecture:BOT療法
  • おわりに

5.骨粗鬆症治療薬の適応と使い分けを教えてください【金城光代】

  • はじめに
  • Q1 骨粗鬆症性骨折を起こすリスクが高いのはどんな患者さん?
  • Q2 骨密度はいつ測る?
  • Q3 どの部位を検査するのがいい?
  • Q4 骨密度をどのように読む?
  • Q5 骨粗鬆症薬の使い分けはどうするの?
  • Q6 いつまでビスホスホネートを飲まなくてはいけないの?
  • Q7 ビスホスホネートの副作用でよく聞く,顎骨壊死について教えてください
  • おわりに

第5章 血液・腫瘍系

1.外来化学療法について教えてください【須田理香/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 外来化学療法の適応
  • 2. 外来化学療法の実際の流れ
  • 3. 抗がん剤投与当日の副作用
  • 4. 帰宅後に起こりうる副作用
  • Step Up Lecture:CISCA study
  • おわりに

2.抗がん剤の作用機序と,代表的な副作用について教えてください【須田理香/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. アルキル化剤
  • 2. プラチナ製剤
  • 3. 代謝拮抗剤
  • 4. 微小管阻害剤
  • 5. トポイソメラーゼ阻害剤
  • 6. 抗腫瘍性抗生物質
  • おわりに

3.抗がん剤の吐き気止めの使い方について具体的に教えてください【須田理香/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 時間による分類
  • 2. 嘔気・嘔吐の機序による分類
  • 3. リスクグループによる分類
  • 4. 発症時期に関連した対応
  • Step Up Lecture:アプレピタント:ニューロキニンー1(NK1)受容体拮抗剤
  • おわりに

4.疼痛コントロールの薬剤について具体的に教えてください【須田理香/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 痛みの評価
  • 2. WHO方式がん疼痛治療法の5原則
  • 3. レスキュー
  • 4. WHO 3段階除痛ラダー
  • 5. オピオイドの副作用とその対策
  • Step Up Lecture:オピオイドローテーション
  • おわりに

5.血液製剤の適応,注意すべき点,合併症を起こしたときの対応は?【須田理香/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 赤血球輸血
  • 2. 血小板輸血
  • 3. 輸血の副作用
  • Step Up Lecture:輸血関連急性肺障害 TRALI
  • おわりに

6.分子標的薬の種類と使用上の注意について教えてください【須田理香/堀之内 秀仁】

  • はじめに
  • 1. 分子標的薬とは
  • 2. 分子標的薬の名前からみる分類
  • 3. 代表的な分子標的薬とその副作用
  • Step Up Lecture
  • おわりに

第6章 皮膚疾患・骨関節疾患・リウマチ・ステロイド系

1.軟膏(特にステロイド)の使い分けが知りたいです【関 玲子】

  • 1. ステロイド外用剤について
  • 2. ステロイド外用剤の適応について
  • 3. 外用剤の選び方
  • 4. ステロイド外用剤の実際の使用方法
  • 5. 効果的な外用剤の使い方
  • おわりに
  • コラム:ステロイド剤の混合について
  • コラム:ステロイド? 抗菌薬? どっち?

2.蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬の使い方とその種類を教えてください【関 玲子】

  • はじめに
  • 1. 蕁麻疹の治療ガイドライン
  • 2. 蕁麻疹の機序・治療のみちすじ
  • 3. 抗ヒスタミン薬の種類
  • 4. 薬剤の使い分けと選択について
  • 5. 抗ヒスタミン薬の選択についての考え方 ① 鎮静性から
  • 6. 抗ヒスタミン薬の選択についての考え方 ②構造式の違いから
  • 7. 抗ヒスタミン薬の選択についての考え方 ③薬理効果が現れる時間の違いから
  • 8. 抗ヒスタミン薬の使用上の注意 いろいろ
  • 9. H1受容体拮抗薬とH2受容体拮抗薬の併用について
  • おわりに
  • コラム:インペアード・パフォーマンスについて

3.NSAIDsの使い分け【吉田和樹/岸本暢将】

  • はじめに
  • 1. 基礎知識
  • 2. 使い分け
  • Step Up Lecture:NSAIDsと心血管リスク
  • おわりに
  • コラム:冷湿布と温湿布の使い分け

4.鎮痛薬としてのオピオイドの適応と使い方を教えてください【関根龍一】

  • はじめに
  • 1. いつオピオイドの使用を検討するか?
  • 2. オピオイド開始時の注意点
  • 3. ほかのオピオイド系薬剤は処方できるか?
  • 4. オピオイド処方に関する基礎的注意事項
  • 5. 非がん性疼痛治療をどう考えるか?
  • おわりに

5.ステロイド注射や経口薬は,どう使い分けるのか詳しく知りたいです【宇都宮 雅子/小林達雄/岸本暢将】

  • はじめに
  • 1. ステロイドの種類とその使い分け
  • 2. ステロイドの投与法・減量方法など
  • 3. ステロイドの副作用とその予防
  • 4. こんなときどうする? ステロイドカバーについて
  • おわりに

6.リウマチ治療薬の使用上の注意点を教えてください【山本 万希子/岸本暢将】

  • はじめに
  • 1. 患者について知る
  • 2. 経口DMARDsを使うときに考えること
  • 3. 生物学的製剤 を使うときに考えること
  • Step Up Lecture:RA患者が感染症や悪性腫瘍に罹患した場合
  • おわりに

第7章 精神疾患・神経疾患系

1.高齢者に対する抗不安薬と睡眠薬の使い方を教えてください(ベンゾジアゼピン系薬物を中心に)【西依 康/親富祖 勝己】

  • はじめに
  • 1. 高齢者に対するベンゾジアゼピン系薬物(BZP)使用の基本
  • 2. 抗不安薬の実際 3. 睡眠薬の実際
  • おわりに

2.SSRIの使い方(3つのSSRIの 使い分け)を教えてください【西依 康/親富祖 勝己】

  • はじめに
  • 1. SSRIまずは総論
  • 2. 3つのSSRIの特徴
  • 3. 疾患各論と症例解説
  • 4. SSRIの知っておくべき有害事象
  • おわりに

3.ミダゾラムの使い分け,投与量, 実際の希釈量を教えてください【大久保 雅史】

  • はじめに
  • 症例1:Q1 この症例はすぐに挿管すべき?Q2 どうやって挿管する?(鎮静の方法は?)
  • 症例2:Q1 整復手技に際し,まず何をしますか? Q2 手技の際の鎮静時に必要なものは?
  • 症例3:Q 静脈路がなくとも,痙攣を止める方法はありますか?
  • おわりに

4.抗てんかん薬の使い分けを教えてください【本村和久】

  • はじめに
  • Q1 抗てんかん薬の適応は?
  • Q2 患者さんへの説明で注意することは?
  • Q3 抗てんかん薬の種類は?
  • Q4 第一選択薬は何?
  • Q5 どうフォローする? 薬物血中濃度はいつ測る?
  • Q6 患者さんが妊娠可能な女性の場合,気をつけることは?

第8章 抗菌薬

1.主な市中感染症で第一選択の抗菌薬として何を使うべきか教えてください【本田 仁】

  • はじめに
  • 1. 市中感染症における抗菌薬選択までの論理的思考の原則
  • 2. 症例を検討する
  • 3. 抗菌薬選択に対する議論
  • おわりに

2.ERで抗菌薬を開始すべき感染症とその選択について教えてください【柳 秀高】

  • はじめに
  • 1. 敗血症
  • 2. 市中肺炎
  • 3. 院内肺炎,医療施設関連肺炎
  • 4. 腎盂腎炎
  • 5. 髄膜脳炎
  • 6. 壊死性筋膜炎
  • 7. カテーテル関連血流感染
  • 8. 胆管炎,胆嚢炎
  • コラム:サンフォードを見て処方したら保険適応外と言われた

3.経口抗菌薬について臨床的に効果を得るためには,どう使えばよいのか教えてください【谷口俊文】

  • はじめに
  • 1. 各抗菌薬の特徴を学ぶ
  • 2. 経口抗菌薬を実際に臨床的効果のあるように使う
  • おわりに

4.静脈注射で使用している抗菌薬の内服への移行のしかたを教えてください【中村 造/松永直久】

  • はじめに
  • 1. まずは感染症診療の大原則を守る
  • 2. この症例ではどうするか
  • 3. 経口の抗菌薬を使うときに考えること
  • Step Up Lecture:1. 経口のβラクタム剤について,2. 経口のニューキノロン系薬剤について

5.けがの患者さんへの予防的抗菌薬投与の基準について教えてください【林 寛之】

  • はじめに
  • 1. そもそも抗菌薬をしておけば創感染が防げるか
  • 2. 感染を起こしやすい創とはどんな創?
  • おわりに

購入方法・送料について

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.

  • 【本書名】レジデントノート増刊:日常診療での 薬の選び方・使い方〜日頃の疑問に答えます
  • 【出版社名】羊土社

お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.

羊土社HPでのご注文について

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.

分類 項目 費用
国内 消費税 +390円
送料 +500円
手数料(代引きのみ) +300円
海外 航空便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +960円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +1230円
第2地帯(ヨーロッパ) +1230円
第3地帯(アフリカ、南米) +1610円
EMS便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +1680円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +2360円
第2地帯(ヨーロッパ) +2600円
第3地帯(アフリカ、南米) +3080円

※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.

こちらの書籍もお勧めいたします

  • 9784758115490
  • 9784758127158
  • 9784758127141
  • 9784758127134
  • 9784758127127
  • 9784758127110
  • 9784758127103
  • 9784758127097