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「備えあれば憂いなし」ということわざがあるように,物事を行う際には準備こそが大切です.患者側の準備(前処置・前投薬)だけではなく,症例に合わせた術者側の準備(スコープ・物品など)もより質の高い大腸内視鏡検査を提供するうえで,非常に重要になります.… 村元 喬(NTT東日本関東病院 消化管内科) 続きを読む
「備えあれば憂いなし」ということわざがあるように,物事を行う際には準備こそが大切です.患者側の準備(前処置・前投薬)だけではなく,症例に合わせた術者側の準備(スコープ・物品など)もより質の高い大腸内視鏡検査を提供するうえで,非常に重要になります.…
村元 喬(NTT東日本関東病院 消化管内科)
「大圃組」の先生たちが内視鏡検査・治療の基本手技をわかりやすく解説!初学者がまず身につけたい,上部・下部消化管・胆膵と消化器内視鏡全般の具体的な手技・手順が満載.大圃流入門への第一歩を踏み出そう!
交雄会新さっぽろ病院(旧 記念塔病院) 内視鏡センター滝沢 耕平
小生は小さい頃から本を読む習慣がなく,唯一読んでいたのが「Number」というスポーツ関連の雑誌と「Hot-Dog PRESS」というデート攻略バイブルだけで,当然医者になってからも原稿は書くものの,医学書を1冊通しで読む機会は皆無である.そんな自分のところに書評を書く依頼が舞い込んできた.完全な人選ミスだと思いながら,送られてきた包みを開けて本を手にしたときの第一印象が,「げっ,ものすごく厚いじゃん…」であった.何と総ページが382ページもある…気合いを入れて読みはじめてみると,あれ?もの凄くサクサク進んでいく.そう,大きな写真やイラストがふんだんにとり入れられていて文字が少ない.難しい言い回しも少なく,読むというより見る感覚に近い.これなら文章を読むのが苦手な自分でもスイスイと進めてしまう.読んでいるうちになかなか内視鏡が挿入されないことに気がついた.なんと挿入開始が62ページで,準備や心構えに関する説明がかなり手厚く,とても共感できる.なお,「大圃流」と聞いてESDの本と思ったら大間違いである.実はESDに関する記載はわずか22ページ(全体の5%程度)しかない.あらためて目次を見てみると本書は内視鏡に関するかなり広い部分をカバーしており,なんとカプセル内視鏡,ダブルバルーン内視鏡,イレウス管挿入,胃瘻造設,ERCPまで内視鏡に関連するものはすべてと言っていいほど完璧に含まれている.なかでも緊急内視鏡についてはたっぷり34ページも記載がある.また各章にはつい読みたくなる巧妙なサブタイトルがついており,内容も教科書的な固い記載ではなく,いい意味で砕けており,教科書には載っていない実践的なコツが惜しみなく載っている.そして各項目の最後は大圃先生からのありがたいお言葉(ワンポイントアドバイス)でしっかり締めくくられている.初学者にとってこんなにありがたい本は今までなかったのではないか.あまりにも本の内容がいいので触れ忘れそうになったが,本書には特典として動画が47本もついてくる.羊土社のwebサイトでコードを入力すれば簡単に見ることができる.なかでも自分のオススメは12本もある大腸内視鏡挿入に関する動画で,最近大腸挿入を再勉強している自分にとって非常にありがたかった.本書の欠点は重たいことくらいで,ポケットに入れてもち歩くことはオススメしないが,内視鏡初学者はもちろん,ぜひ1施設につき1冊は内視鏡室に常備しておくべき本だと思う.
「消化器内視鏡」2022年3月号より転載
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