臨床医を志すすべての医師は,感染症診療から離れることはできません.そのため,研修医の2年間は,ローテーションで各専門診療科の技術や知識を向上させたり,診察技術・コミュニケーションスキル・プロフェッショナリズムを形成していくほかに,「一般感染症診療について学ぶこと」が必須だと考えます. 今回の特集では,以下の3つの目標のもと,「感染症トライアングルモデルに基づいた感染症診療フローチャート」を作成しました. 臨床的にしばしば経験する症例を基に,感染症についての一般的な思考過程を把握できる 各種感染症を想起したときのpitfallを意識できるようになる 「患者背景」「対象臓器」「微生物」を意識した適切な抗菌薬を選択できる この3つの目標はとても基本的なものですが,これが達成できてはじめて感染症診療の第一歩を踏み出すことができます.逆に言えば,いくら枝葉末節の専門的知識を積みあげても,上記の目標が達成できなければいずれ患者さんのマネジメントに重大な不具合が生じるでしょう.感染症診療に携わる際に,常にこの「トライアングルモデル」を頭に浮かべながら診療すれば,必ず上記の目標を達成することができます.今回の特集は臨床的に頻度の高い感染症を元に構成していますので,皆さんが救急外来や病棟で働けば必ずこの本の内容にぶつかるはずです.もちろんどんな習慣も一朝一夕には習得できません.毎回毎回忘れずに,手を抜かず,愚直にやりつづける.そうすれば,2年の研修期間で「感染症診療についての基礎体力」を得ることができるはずです.そしてこの基礎体力は,あなたにとってかけがえのないものになるでしょう.
臨床医を志すすべての医師は,感染症診療から離れることはできません.そのため,研修医の2年間は,ローテーションで各専門診療科の技術や知識を向上させたり,診察技術・コミュニケーションスキル・プロフェッショナリズムを形成していくほかに,「一般感染症診療について学ぶこと」が必須だと考えます.
今回の特集では,以下の3つの目標のもと,「感染症トライアングルモデルに基づいた感染症診療フローチャート」を作成しました.
この3つの目標はとても基本的なものですが,これが達成できてはじめて感染症診療の第一歩を踏み出すことができます.逆に言えば,いくら枝葉末節の専門的知識を積みあげても,上記の目標が達成できなければいずれ患者さんのマネジメントに重大な不具合が生じるでしょう.感染症診療に携わる際に,常にこの「トライアングルモデル」を頭に浮かべながら診療すれば,必ず上記の目標を達成することができます.今回の特集は臨床的に頻度の高い感染症を元に構成していますので,皆さんが救急外来や病棟で働けば必ずこの本の内容にぶつかるはずです.もちろんどんな習慣も一朝一夕には習得できません.毎回毎回忘れずに,手を抜かず,愚直にやりつづける.そうすれば,2年の研修期間で「感染症診療についての基礎体力」を得ることができるはずです.そしてこの基礎体力は,あなたにとってかけがえのないものになるでしょう.
抗菌薬の基礎固めに最適!よくみる症例について,必ずおさえる基本の3点に「pitfall」「投与後のマネジメント」も加え,感染症診療の流れを具体的に解説しました.状況の違いによる選択の変化もよくわかる!
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