われわれは生きていくために日々水分と食事をとっています.喉が渇いた,お腹がすいたなどの感覚はありますが,1日に必要な水分や食事の内容や量をそれほど厳密に考えているわけではありません.それでも問題なく生きていけるのは,生体の調節作用が働いているからです. (中略) 本特集では,研修医がまず遭遇するいくつかのシチュエーションで基本的な輸液を行えることを目標としました.総論で基本的な知識をまとめた後に,救急外来,一般病棟,周術期に分けて輸液の具体的な処方について学んでいきます. 輸液について学ぶうえで押さえておきたいのは次の項目です. (中略) これらのポイントに注意して輸液の基本をマスターしましょう.はじめに述べたように多くの患者は適当に輸液をしても大きな合併症を引き起こすことはありません.しかし,まず全身状態のよい患者へ適切な輸液を行えることが,より重症の患者での輸液管理につながります. その意味では,救急外来や手術室は輸液の基本を学ぶには最適の場所といえます.救急外来や病棟で自信をもって輸液を処方できるように本特集を活用してください.
われわれは生きていくために日々水分と食事をとっています.喉が渇いた,お腹がすいたなどの感覚はありますが,1日に必要な水分や食事の内容や量をそれほど厳密に考えているわけではありません.それでも問題なく生きていけるのは,生体の調節作用が働いているからです.
(中略)
本特集では,研修医がまず遭遇するいくつかのシチュエーションで基本的な輸液を行えることを目標としました.総論で基本的な知識をまとめた後に,救急外来,一般病棟,周術期に分けて輸液の具体的な処方について学んでいきます.
輸液について学ぶうえで押さえておきたいのは次の項目です.
これらのポイントに注意して輸液の基本をマスターしましょう.はじめに述べたように多くの患者は適当に輸液をしても大きな合併症を引き起こすことはありません.しかし,まず全身状態のよい患者へ適切な輸液を行えることが,より重症の患者での輸液管理につながります.
その意味では,救急外来や手術室は輸液の基本を学ぶには最適の場所といえます.救急外来や病棟で自信をもって輸液を処方できるように本特集を活用してください.
体液組成や水分分布などの基礎知識や輸液の種類・選び方・調節の考え方などを解説.救急・病棟・周術期でよくみる状況にまずどう対応すべきかがわかります.出だしの1冊としても,おさらい用としても役立ちます!
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