レジデントノート別冊

できる!見える!活かす!

グラム染色からの感染症診断

検体採取・染色・観察の基本とケースで身につく診断力

  • 田里大輔,藤田次郎/著
  • 2013年05月31日発行
  • B5判
  • 151ページ
  • ISBN 978-4-7581-1739-5
  • 定価:3,630円(本体3,300円+税)
  • 在庫:あり
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感染症診断に必須のグラム染色がまるごとわかる,医師のための入門実践書!検体の取扱い・染色の原理・方法から,各感染症の診断での活かし方まで,豊富な画像・図表とともに基本からやさしく解説します.

目次

Part1 基本編

1 グラム染色を行う際に押さえておきたい“5つのポイント”

1)「感染症診療におけるグラム染色の位置づけ」を知っておく
2)「適切な検体を採取することの重要性」を知っておく
3)何が見えるかを前もって予想する
4)見えているものを表現する力を身につける
5)「グラム染色の限界」を知っておく

2 検体の採取と取り扱いについて

1)喀痰
2)尿
3)便
4)胸水・腹水
5)髄液
6)皮膚・軟部組織(膿汁など)
7)血液

3 グラム染色の原理と実際の染色,および観察手順

1)グラム染色の原理
2)塗抹標本の作製
  • 検体のとり方と塗り方
  • 塗抹標本の乾燥と固定
  • 染色手技の実際
  • 塗抹標本作製と染色方法のまとめ
3)塗抹標本の観察
  • 鏡検の手順と顕微鏡の使い方
  • 観察する際のポイント
  • 鏡検所見の表記法
  • グラム染色で推定可能な細菌
  • 貪食像とpolymicrobial pattern
  • 微生物以外に見えるもの
  • 観察が終わったら
  • 観察のまとめ

4 グラム染色による起炎菌の分類

1)起炎菌を分類する目的とは?
2)グラム染色を活かした臨床的な細菌の分類
3)カテゴリーで理解する起炎菌の特徴

5 グラム染色以外の簡便かつ有用な染色法

1)抗酸菌染色
2)メチレンブルー染色
3)Diff-Quik®染色
4)好酸球染色(Hansel染色)
5)墨汁法

Part2 実践編

1 呼吸器感染症-市中肺炎① ~学ぼう!喀痰を見るための基本的な知識~

1)まずは「適切な検体」を得ることからはじめよう!
2)喀痰を客観的に評価するための分類を知っておこう!
3)主要な起炎菌のグラム染色所見を押さえよう!

2 呼吸器感染症-市中肺炎② ~起炎菌が見えないときに考えることは?~

1)検体を「採りにいく」のは,いつでも基本中の基本!
2)抗菌薬が効かない,起炎菌がわからないときのアプローチは?
3)起炎菌のふりをした常在菌に気をつけろ!
4)グラム染色で染色されない呼吸器感染症の起炎菌を知っておこう!

3 呼吸器感染症-院内肺炎 ~患者背景と耐性菌を考慮したアプローチが鍵!~

1)院内肺炎でも積極的にグラム染色を行うアプローチは同じ!
2)起炎菌は1種類とは限らない!
3)グラム染色では,患者背景も念頭におきながら観察しよう!
4)院内肺炎診療におけるグラム染色の位置づけを押さえておこう!

4 尿路感染症 ~単純? 複雑? それとも…?~

1)尿路感染症を疑ったら,まず「膿尿」と「細菌尿」を確認しよう!
2)尿路感染症のパターン分類を押さえよう!
3)腎盂腎炎の特徴と治療方針を確認しておこう!
4)カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の特徴と起炎菌
5)性感染症の要素がある尿路感染症のマネージメント

5 腸管感染症 ~状況に応じた下痢へのアプローチ~

1)グラム染色で診断可能な急性下痢症の起炎菌
2)院内で発症した下痢症へのアプローチ
3)性感染症としての腸管感染症

6 血流感染症 ~疑って血培をとること!それがいちばん大事~

1)発熱患者に心雑音や末梢の塞栓症状をみたときには…
2)感染性心内膜炎(IE)の診断基準と起炎菌を押さえておこう!
3)発熱の原因で忘れてはならないカテーテル関連血流感染症(CRBSI)
4)カテーテル関連血流感染症(CRBSI)の診断と治療について

7 皮膚・軟部組織感染症① ~皮膚所見に騙されてはいけない感染症~

1)下肢の症状と触診所見から疑うべき疾患は?
2)壊死性筋膜炎の診断と治療方針

8 皮膚・軟部組織感染症② ~外来で遭遇する耐性菌感染症~

1)膿痂疹から急速に進行した多発皮膚潰瘍の原因は?
2)市中感染型MRSA(CA-MRSA)とは?

9 皮膚・軟部組織感染症③ ~注意すべきβ溶血性連鎖球菌感染症~

1)血液培養をとる者は,血液培養に救われる!
2)腰痛を伴う発熱…原因は腎盂腎炎???
3)連鎖球菌の分類とその特徴
4)G群連鎖球菌による感染症の特徴

10 中枢神経感染症 ~迅速な対応が必要とされる細菌性髄膜炎~

1)疑うことからすべてが始まる内科エマージェンシー!
2)細菌性髄膜炎の診断プロセス
3)細菌性髄膜炎の治療方針

ミニコラム

  • 染色をする前に必要な「目的意識」と「こだわり」
  • レジオネラ肺炎を疑うポイントは?
  • それって本当にただの肺炎ですか?
  • 院内感染の起炎菌“SPACE+α”
  • ウロバックが紫色に染まる!“purple urine syndrome(PUBS)”
  • 心に残る症例~赤痢アメーバ大腸炎と思ったら…?~
  • 1つの診断だけで安心してはいけない!HIV感染症
  • 抗酸菌以外に抗酸性をもつ細菌

『1 呼吸器感染症―市中肺炎①』より抜粋

グラム染色からの感染症診断 立ち読み1 グラム染色からの感染症診断 立ち読み2 グラム染色からの感染症診断 立ち読み3 グラム染色からの感染症診断 立ち読み4

-後略-

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