バーチャルスライド 組織学

  • 駒﨑伸二/著
  • 2020年03月26日発行
  • AB判
  • 416ページ
  • 付録:バーチャルスライド
  • ISBN 978-4-7581-2105-7
  • 定価:13,200円(本体12,000円+税)
  • 在庫:あり
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直腸はS状結腸と肛門の間に存在する真直ぐに伸びた領域で,小腸と大腸で栄養素や水分が吸収された後の残渣を一次的に貯留する場になっている.直腸までは消化管の基本構造が維持されているが,肛門に移行する領域では粘膜上皮や筋層の構造が大きく変化する.

直腸の粘膜から肛門の皮膚への移行が見られる肛門の歯状線の部分では,粘膜上皮が単層円柱上皮から重層扁平上皮に変化し,その後,肛門の皮膚へと移行する.そして,直腸の内輪走筋は肛門の部分で肥厚して内肛門括約筋を形成する.さらに,内肛門括約筋の外側をとり囲むように横紋筋の外肛門括約筋が存在する.…

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心臓

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脊髄

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胸腺

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肛門と直腸

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全52のバーチャルスライドとその解説で医,歯,医療系学部の座学・実習に必要な内容を網羅!全体像から細部へと進む解説と美しい光顕写真,厳選した電顕写真で,全体像と細部,総論と各論を関連付けながら学べる.

目次

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本書の使い方

第1章 ヒトの体を構成するさまざまな細胞

1 上皮組織の細胞

A 上皮細胞の基本構造
B 上皮に存在する分泌細胞
C 線毛細胞と感覚細胞
D 上皮細胞の特殊な構造

2 結合組織の細胞

A 線維性の結合組織に存在する細胞
B 線維性の結合組織を構成する細胞外基質

3 支持組織の細胞

A 軟骨細胞
B 骨細胞

4 筋組織の細胞

A 骨格筋
B 心筋
C 平滑筋

5 神経組織の細胞

A 神経細胞
B シナプス
C 有髄線維
D 無髄線維
E グリア細胞

6 細胞増殖と細胞死

A 細胞増殖
B 細胞死

第2章 上皮組織

1 形態による分類

A 単層扁平上皮
B 単層立方上皮
C 単層円柱上皮
D 多列円柱上皮
E 重層扁平上皮
F 重層円柱上皮
G 移行上皮

2 機能による分類

A 腺上皮
B 感覚上皮
C 吸収上皮

第3章 結合組織

1 線維性の結合組織の分類

A 疎性結合組織
B 密性結合組織

2 特殊な構造の結合組織

A 脂肪組織
B 網様結合組織
C 弾性結合組織
D 膠様組織

第4章 支持組織

1 軟骨

1)硝子軟骨

A 軟骨膜
B 軟骨の成長
C 軟骨細胞
D 軟骨の変性と石灰化

2)線維軟骨

A 線維綸
B 線維軟骨
C 髄核
D 軟骨終板

3)弾性軟骨

A 弾性軟骨
B 軟骨細胞と弾性線維
C 軟骨膜

2 骨

A 骨単位
B 緻密骨の脱灰標本
C ハバース管とフォルクマン管
D 海綿骨
E 骨膜
F 骨内膜
G 外環状層板と内環状層板
H 骨髄

3 骨の発生

A 軟骨膜による骨形成
B 軟骨内骨化に伴う骨端部の成長
C 軟骨から海綿骨の形成
D 軟骨細胞のアポトーシスと第一次海綿骨の形成

第5章 筋組織

1 骨格筋

A 骨格筋細胞
B 筋内膜と筋周膜
C 筋上膜
D 筋腱接合
E 運動終板
F 筋紡錘
G 骨格筋の血管網

2 心筋

A 心筋層
B 心内膜
C 心外膜
D 心臓の副交感神経節
E 線維輪
F 心臓弁
G プルキンエ線維

3 平滑筋

A 単ユニット平滑筋
B 多ユニット平滑筋

第6章 神経組織

1 大脳皮質

A 錐体細胞
B 有棘星状細胞
C 大脳新皮質の層構造
D 大脳新皮質の層構造の特徴
E ベッツ細胞
F 髄膜
G 大脳基底核
H 海馬体の層構造
I 脈絡叢

2 小脳と延髄

A 小脳皮質
B 分子層の神経細胞
C プルキンエ細胞層
D プルキンエ細胞とシナプス
E 顆粒層
F 小脳核
G 延髄
H 脳幹網様体

3 脊髄

A 前角
B 中間質
C 後角
D 胸髄
E 胸髄核
F 中心管

4 神経節

A 感覚神経節
B 自律神経節

5 神経線維

A 神経線維の束
B 有髄線維と無髄線維の束

第7章 血液

1 血液

A 赤血球
B 白血球
C 血小板

第8章 血管系

1 大動脈

A 内膜
B 中膜
C 外膜
D 動脈と静脈の構造の比較

2 その他の血管系

A 分配動脈とそれに伴行する静脈の比較
B 細動脈とそれに伴行する静脈
C 静脈弁
D 特殊な構造の血管
E 前毛細血管括約筋
F 毛細血管
G 毛細血管の分布
H 類洞
I 頸動脈小体
J 血液脳関門

第9章 リンパ系

1 リンパ管

A 毛細リンパ管
B リンパ管の弁
C 集合リンパ管
D 胸管

2 粘膜関連リンパ組織

A 腸上皮細胞間リンパ球
B 瀰漫性リンパ組織
C 孤立リンパ小節
D 胚中心
E 高内皮細静脈
F 集合リンパ小節

3 リンパ節

A 被膜と輸入リンパ管
B 辺縁洞
C 中間洞,髄洞
D 皮質小節
E 傍皮質領域
F 髄索と髄洞
G 門と血管,輸出リンパ管

4 脾臓

A 被膜
B 白脾髄
C 脾柱動脈,中心動脈,筆毛動脈,脾洞
D 筆毛動脈と莢動脈
E 赤脾髄
F 脾洞と脾索の細網線維

5 胸腺

A 小葉
B 皮質
C 皮質の中の血管
D 髄質
E ハッサル小体
F 胸腺の退縮

6 骨髄

A 赤血球系
B 赤血球の脱核
C 顆粒球系
D リンパ球と単球
E 巨核球
F 骨髄

第10章 消化器系

1 歯

A エナメル質
B 象牙質
C 象牙芽細胞
D セメント質
E 歯髄

2 舌

A 舌乳頭
B 葉状乳頭の味蕾
C 内舌筋と舌中隔
D 舌腺

3 唾液腺

A 大唾液腺
B 唾液の産生と再吸収
C 大唾液腺の種類
D 腺房の筋上皮

4 食道

A 食道の構造
B 粘膜上皮と粘膜固有層
C 粘膜筋板
D 粘膜下組織と食道腺
E 筋層
F 消化管に内在する神経系
G 外膜

5 胃

A 噴門
B 噴門腺
C 胃底腺
D 胃底腺の外分泌細胞と粘膜の上皮細胞
E 筋層

6 幽門

A 幽門部における粘膜上皮の変化
B 幽門腺

7 小腸

A 輪状ひだ
B 絨毛
C 絨毛の粘膜固有層
D 十二指腸腺
E 腸腺
F 粘膜筋板と絨毛
G 粘膜下組織と粘膜下神経叢
H 筋層
I 腹膜

8 大腸

A 粘膜上皮
B 腸腺
C 粘膜筋板の2層構造
D 筋層
E 虫垂
F 虫垂に見られる消化管の基本構造

9 直腸と肛門

A 直腸から肛門への移行部
B 移行部における上皮の変化
C 内肛門括約筋,外肛門括約筋
D 直腸静脈叢

10 膵臓

A 外分泌部と内分泌部
B 外分泌細胞と内分泌細胞
C 内分泌部の特殊染色

11 肝臓

A 肝小葉
B グリソン鞘
C 肝細胞索,類洞,中心静脈
D ディッセ腔
E ディッセ腔の細網線維
F 毛細胆管
G 類洞の内皮細胞
H クッパー細胞
I 胆嚢

第11章 呼吸器系

1 上気道

A 喉頭の粘膜
B 声帯ひだ
C 鼻腔の粘膜
D 鼻腔の鼻腺
E 喉頭蓋

2 下気道

A 軟骨性壁
B 粘膜上皮
C 膜性壁
D 気管腺

3 肺

A 区域気管支,細気管支,終末細気管支
B 気管支の粘膜上皮
C 終末細気管支から呼吸細気管支
D 呼吸細気管支から肺胞管と肺胞嚢へ
E 肺胞
F 肺胞マクロファージ
G 肺と胸膜のリンパ系
H 胸膜
I 傍気管神経節

第12章 泌尿器系

1 腎臓

A 腎葉
B 皮質と髄質
C 髄質の層構造
D 腎乳頭
E 腎杯と腎盤
F 腎臓を覆う構造
G 腎小体
H メサンギウム細胞
I 傍糸球体装置
J 緻密斑
K 近位曲尿細管
L ヘンレのループ
M 遠位曲尿細管
N 集合管

2 尿管

A 粘膜
B 筋層

3 膀胱

A 膀胱の粘膜
B 膀胱の筋層
C 尿道
D 尿路の粘膜上皮

第13章 生殖器系

1 精巣と精路

A 白膜
B 精巣小葉
C 曲精細管における精子形成
D 精子
E ライディッヒ細胞
F 直精細管
G 精巣網
H 精巣輸出管
I 精巣上体管
J 精管
K 精管膨大部
L 精嚢
M 前立腺
N 前立腺の分泌細胞
O 陰茎

2 卵巣

A 胚上皮,皮質,髄質
B 原始卵胞
C 一次卵胞
D 二次卵胞
E 三次卵胞
F 成熟卵胞
G 成熟卵胞の卵母細胞
H 卵胞膜
I 卵胞膜の毛細血管網
J 卵胞閉鎖
K 赤体
L 月経黄体
M 妊娠黄体
N 2種類の黄体細胞
O 白体
P 卵管
Q 卵管の粘膜

3 子宮

A 子宮内膜(分泌期)
B 粘膜上皮と子宮腺
C 子宮内膜(増殖期)
D 子宮筋層
E 子宮頸
F 子宮頸腺
G 膣

4 胎盤と乳腺

A 絨毛膜板
B 絨毛
C 脱落膜
D 臍帯
E 乳腺

第14章 内分泌系

1 下垂体

A 視床下部
B 前葉
C 中間部
D 後葉
E へリング小体

2 副腎

A 被膜
B 副腎皮質
C 球状帯
D 束状帯
E 網状帯
F 副腎髄質
G クロム親和性細胞
H 副腎髄質の神経細胞
I 中心静脈

3 甲状腺とその他の内分泌腺

A 小葉
B 濾胞
C 傍濾胞細胞
D 副甲状腺
E 副甲状腺の主細胞
F 松果体
G 松果体細胞
H 脳砂

第15章 外皮系

1 皮膚

A 表皮の構造
B 体の部位による皮膚の構造の違い
C 基底層
D 色素細胞
E 有棘層
F ランゲルハンス細胞
G 顆粒層
H 淡明層
I 角質層
J 真皮層
K 真皮乳頭
L 皮下組織

2 皮膚の付属器

A エクリン汗腺
B アポクリン汗腺
C 脂腺
D 毛の成長
E 毛の構造
F 爪
G 陰嚢の皮膚の平滑筋層

第16章 感覚器系

1 視覚

A 眼球の壁
B 角膜
C 網膜
D 毛様体
E 線維柱帯,強膜静脈洞
F 水晶体
G 虹彩

2 眼球の付属器

A 睫毛腺と瞼板腺
B 瞼板と結膜
C 涙腺

3 聴覚と平衡覚

A 膜迷路と骨迷路
B 蝸牛
C らせん器
D 膜らせん板
E らせん器の有毛細胞
F らせん神経節
G 前庭階壁
H 平衡斑
I 膨大部稜
J 鼓膜
K 中耳

4 味覚

A 味蕾

5 嗅覚

A 嗅上皮
B 嗅腺

6 皮膚感覚

A マイスネル小体
B パチニ小体

索引

書評・感想
  • 中枢や軟骨など、これまでの組織学のアトラスなどに載っていない切片が多数掲載しておりますし、どれもかなりきれいです。歯の研磨切片なども、端まできれいに残っており、よくまぁ、こんなにきれいにつくれたと思いました。中心前回、中心後回と並べて出してくるところも、うーむ、うまい。厚みのある切片なども上手に画像にしていると思いました。組織学のアトラスとして、久々にびっくりする画期的な本でした。

    国立大学 歯学部 教員

  • 解像度が高いバーチャルスライドを教員と学生が共有することで指導しやすい環境になると思いました。

    国立大学 医学部 教員

  • Webのバーチャルスライドは、自在に、高倍率まで、高解像度に観察可能で、非常に綺麗です。これに特殊染色標本が少し加わると(例えば、血管の弾性染色)完璧だと思いました。学生にとっても、自宅で復習しながらスライド標本が観察ができるのは、高い教育効果につながると思います。遠隔講義に限らず、普段から、顕微鏡を用いた自ら行う観察を一部残しつつも、このテキストを用いた講義、実習とのハイブリッド学習など、新しい教育法が可能だと思います。これを利用する価値は、いろいろな側面で高いと思います。

    公立大学 医学部 教員

  • 本書のように臓器別でかつ極力同じ形式(HEを中心)で整理されている組織学の本は実少ない(寄せ集めだったり、染色法が違ったり等が多い)。また、バーチャルスライドでマクロからミクロまでを観察できるのは、非常に役に立つ。次は是非、この形式で疾患組織の書が発刊されることも期待する。これだけの良著なので仕方のない部分もあるが、教科書指定への大きな障壁は価格であろう

    公立大学 薬学部 教員

  • 染色がはっきりしていて見やすいと感じます。各構造物も拡大して示されていて、実際にバーチャルスライドを見るときに、初学者には参考になります。

    医学部 学生

  • イラストが豊富で、解説も良くまとまっていると思う。1番のオススメポイントは付録でバーチャルスライドを利用できるところ。学校でも組織学のオンライン実習で使われている。観察したい構造物を高い解像度で素早く同定できる。

    医学部 学生

  • 使ってみて非常に良かったです。最近出版されているため、最新のものだと信頼できることや教科書の図だけでなくそれを実際にバーチャルスライドとしてパソコンで見ることができるのが最も良いと思う部分です。

    医学部 学生

  • 病変を理解するためには正常組織を理解することが必要です。勉強が進めば進むほど正常組織を参照したくなる機会が増えるので組織学の本は1冊持っておくと役立ちます。

    医学部 学生

  • とても綺麗な組織像が載っており、解説もとても丁寧で、組織学の勉強にとても役立ちました。

    組織学の学習を自宅で行う場合、実際の組織を準備する必要がないためバーチャルスライドが役に立つ。

    医学部 学生

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