画像診断Q&A

レジデントノート 2017年09月号掲載
食思不振,呼吸困難を主訴に受診した 80歳代女性

症例

症例
:80歳代女性
既往歴
:高血圧症,特発性血小板減少症
生活歴
:喫煙;なし,飲酒;なし,粉塵曝露;なし
常用薬剤
:アジルサルタン20 mg/日,プレドニゾロン10 mg/日,ファモチジン10 mg/日
現病歴
:約6カ月続いていた咳,呼吸困難感を主訴に8カ月前,当院を受診,羽毛布団の使用による鳥関連慢性過敏性肺炎と診断された.高齢でもあり,抗原回避などにて対応することとし,その後,往診医により在宅医療を受けていた.数日前より出現した呼吸困難,食思不振を主訴に当院救急外来を受診.胸部単純 X線写真で新たな異常陰影の出現もあり,精査加療目的にて同日緊急入院した.
入院時身体所見
:体温 36.0℃,SpO2 93%(O2 nasal 3 L),両側背部にてfine cracklesを聴取,その他特記すべき所見なし
検査所見
:WBC 12,220 /µL(Lym 5.5%,Eo 0.0%,Neu 91.6%),Hb 13.5 g/dL,Plt 17.2万/µL,Alb 2.4 g/dL,AST 49 IU/L,ALT 76 IU/L,LDH 390 IU/L,UN 13 mg/dL,Cr 0.5 mg/dL,CRP 14.9 mg/dL

Question

  1. Q1 :胸部単純X線写真(図1)の所見は?
  2. Q2 :鑑別として何を考え,どのような検査を行うべきか?
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