「処方せんに臨床検査値が掲載…意味あるの?」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

処方せんに臨床検査値が掲載…意味あるの?

千葉泰彦

研修医 臨くん

先生,先日院外薬局から問い合わせがありまして,「処方せんに記載されている血清カリウム値が低いので処方内容の見直しをしていただけませんか?」という内容だったんです(図1).その際,CTCAEのグレードが何とかと言われたのですが…それは何なのでしょう?
CTCAEとは有害事象共通用語規準のことで,臨床検査値を含む多くの有害事象(AE)の評価や報告に使われているよ.院外薬局でも検査値を利用することで禁忌や有害事象(副作用)を早期発見でき,患者さんの安全につながることが期待されているんだ.

けんさん先生

解 説

院外薬局より疑義照会された症例は?

70歳代女性,肝機能障害があった患者さんなんだね(図2).臨くんはグリチロン®(グリチルリチン製剤)を処方していたけれども,血清カリウム値の低下をみてスローケー®(塩化カリウム徐放剤),高血圧症の出現に対してオルメテック®(オルメサルタン メドキソミル)を適宜追加処方していったわけだ.血清カリウム値は一時的にもち直すも10月に2.6 mmol/Lまで再度低下してしまったので…院外薬局から疑義照会が入ったんだね(図1).なるほど,原因薬剤はアレかな.

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