藤井 聡
研修医 臨くん
けんさん先生
トロポニンは心筋を構成するタンパク質の1つ.トロポニンT,トロポニンIとトロポニンCが複合体を形成して筋肉の収縮に関与しているよ.トロポニンTとトロポニンIは構造が心筋と骨格筋で異なるため,特異的モノクローナル抗体を用いて,心筋に特異性の高いトロポニン測定が可能なんだ.筋肉注射,カウンターショック,外傷,運動などにより骨格筋の傷害がある場合でも,心筋傷害のマーカーとして使うことができるよ.またトロポニンTとトロポニンIの数%は細胞質タンパクとして存在するため,心筋傷害の比較的早期に血中に流出する.ST上昇型心筋梗塞では心筋傷害の程度が強いため,細胞質に存在するトロポニンに続いて発症約4日目に筋原線維を構成する心筋トロポニンが流出し第2のピークを認め,不可逆的壊死を示し梗塞サイズと相関するんだ.