「高感度心筋トロポニン測定,結果をどう解釈?」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

高感度心筋トロポニン測定,結果をどう解釈?

藤井 聡

研修医 臨くん

高感度心筋トロポニン測定は心筋トロポニンの標準測定法とどう違うのですか.
高感度心筋トロポニン測定検査は超急性期の急性心筋梗塞や非ST上昇型心筋梗塞の診断,さらに心不全の予後予測などに役立っているよ.

けんさん先生

解 説

トロポニンの基本

トロポニンは心筋を構成するタンパク質の1つ.トロポニンT,トロポニンIとトロポニンCが複合体を形成して筋肉の収縮に関与しているよ.トロポニンTとトロポニンIは構造が心筋と骨格筋で異なるため,特異的モノクローナル抗体を用いて,心筋に特異性の高いトロポニン測定が可能なんだ.筋肉注射,カウンターショック,外傷,運動などにより骨格筋の傷害がある場合でも,心筋傷害のマーカーとして使うことができるよ.またトロポニンTとトロポニンIの数%は細胞質タンパクとして存在するため,心筋傷害の比較的早期に血中に流出する.ST上昇型心筋梗塞では心筋傷害の程度が強いため,細胞質に存在するトロポニンに続いて発症約4日目に筋原線維を構成する心筋トロポニンが流出し第2のピークを認め,不可逆的壊死を示し梗塞サイズと相関するんだ.

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