「TRAbとTSAb,どうやって使い分けるの!?」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

TRAbとTSAb,どうやって使い分けるの!?

高木潤子

研修医 臨くん

先生,甲状腺機能亢進症の患者さんが紹介されてきたので,バセドウ病だと思って採血を実施したのですが…TRAbが陰性だったんですよ.指導医に相談したら,TSAbを測ってみたら? と言われたのですが…どう違うのですか?
指導医の先生が仰るように,TRAbとTSAbは甲状腺の自己抗体でバセドウ病など甲状腺疾患の鑑別に大切なんだ.今回は両抗体の使い分けを説明するね!

けんさん先生

解 説

TRAbとTSAbの概要

バセドウ病では,甲状腺細胞膜上のTSH受容体を刺激する自己抗体が産生される.甲状腺機能亢進症の患者の自己抗体は,TRAb(thyrotropin receptor antibody:抗TSH受容体抗体)またはTSAb(thyroid stimulating antibody:甲状腺刺激抗体)により評価されるということは理解しているかな? では,それぞれを解説していこう.

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