「CKの慢性高値…診断はどうなった!?」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

CKの慢性高値…診断はどうなった!?

堀内裕紀,山谷琴子

研修医 臨くん

先生,先日ランチをご一緒したときにお話ししてくださった “それほど激しい運動をした後でもなく,心筋梗塞を疑わせるような胸痛もないのに,CKが1,200 U/Lから下がらない患者さん” の診断はどうなったのでしょう? ぼくも考えてみたのですが,わからず,結構気になっていて….
あぁ,僕が外勤時に診断した患者さんの話だね.臨くん,病態と検査値とに乖離がある場合,どのように考えていけばよいと思う? では,今回はその症例を一緒に考えてみようか!

けんさん先生

解 説

CKが1,200 U/Lから下がらない!?

経過から簡単に説明していこう.患者は40歳代女性のA子さん.40歳代になってから体重が徐々に増えてきたので,近所の仲間と毎朝のウォーキングをはじめて半年が経過,仲間に勧められた人間ドックを人生ではじめて受診してみることになったんだ.体調不良もなかったので特に心配していなかったようなのだけれど,「CK値が1,200 U/Lと異常に高いので,精密検査を受けてください」という結果が後日郵送されてきた.驚いてかかりつけである僕の父のクリニックで再検査するも結果は変わらず高値.父からは「運動が原因かもしれないから,ウォーキングを2週間中断し,もう一度検査してみましょう.それでも下がらなかったら紹介状を書くので,大学病院にかかりましょうか」と言われ,2週間後に再検査することになったんだ.

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