清水博之
研修医 臨くん
けんさん先生
梅毒はTreponema pallidum(TP)による局所から全身へ拡大する慢性の感染症で,年々増加していて,日常診療で遭遇することは決して稀ではないよ.TPそのものを確認することで確定診断できるけど,第1期梅毒の皮膚病変(初期硬結,硬性下疳)に存在するTPを暗視野顕微鏡で確認する必要があり,現実的には困難であることがほとんどなんだ.そこで,採血して血清学的に診断をすることが推奨されているよ(表).測定する項目は非トレポネーマ抗原検査とトレポネーマ抗原検査で,この両者を同時に行うことが推奨されているよ1).それぞれの検査は定性検査と定量検査があって,前者は2倍,4倍,8倍…と用手的に倍数希釈法で報告される.一方で後者は自動化法で小数点第1位までの定量値で報告されるんだ.後者の方が,測定誤差が少なく,また変動を捉えやすいから,最近はこちらの方法が主流になっているよ.