「フローサイトメトリー:細胞の形と連動させて考えよう!」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

フローサイトメトリー:細胞の形と連動させて考えよう!

久保田 寧

研修医 臨くん

先生,白血病や悪性リンパ腫を疑う場合に細胞表面マーカーの検査(フローサイトメトリー:FCM)は腫瘍がどの系統かを知るうえで大事な検査ということを学んだのですが,さらに踏み込んで診断を絞り込むようなことはできますか?
そうだね.細胞形態と合わせて比較的特徴的なパターンをとることがあって,その場合には診断がほぼ決まるよ.2つの例を示すのでみてみよう!

けんさん先生

解 説

カップ様の核形態異常を有する急性骨髄性白血病(cup-like AML)

核の一部が核直径の25%以上の深さで陥凹し,カップのようにみえる芽球(図1 →)が全芽球の10%以上を占める急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)をcup-like AMLとよぶよ1).このタイプは,正常核型でFCMではCD34抗原陰性,HLA-DR抗原陰性が多く(図2),FLT3変異やNPM1変異を33~77%と高頻度に伴うことが報告されているんだ.治療としては通常の化学療法に加えてFLT3阻害薬の併用や同種造血細胞移植を念頭におくことになるよ.

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