「病理検査の使いわけって?」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

病理検査の使いわけって?

村田哲也

研修医 臨くん

病理検査には病理組織診断と細胞診がありますよね.あと術中迅速診断も.どれも顕微鏡で細胞を見て診断するようですが,具体的には何が違うのですか? 検体提出のしかたや注意点も教えてください.
なるほど,病理の仕事って意外と知られていないようだね.おおざっぱに言うと,塊(固形物)として検体を扱うのが病理組織診断で,そうでないのが細胞診と考えよう.

けんさん先生

解 説

まずは病理組織診断

検体が固形物の場合は原則として病理組織診断になるよ.生検で得られた米粒にも満たないようなサイズのものから,手術で切除された臓器まで,大きさはさまざまだ.基本的にホルマリン固定を行うのだけど,連載第15回(レジデントノート2018年6月号掲載)でも触れられたようにホルマリン固定をしてはいけない場合があるよ.細菌学的検査,遺伝子検査,フローサイトメトリー,捺印細胞診と電子顕微鏡検査,迅速診断だね.頭文字をとって「さいふなし」で覚えよう.これらの例外はあるけど,基本はホルマリン固定だよ.

続きを読むには