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第12回若手医師のための家庭医療学冬期セミナー開催報告
松田真和(静岡家庭医養成プログラム/菊川市家庭医療センター)

日本プライマリ・ケア連合学会では,年1回の学術大会の他に,生涯教育を目的とした春季・秋季セミナー,学生と初期研修医を対象とした夏期セミナー,そして専攻医から専門医取得後5年目までの医師を主な対象とした冬期セミナーを開催しています.
今回は,2017年2月11日(土)12日(日)の2日間にわたって東京大学で開催された若手医師のための家庭医療学冬期セミナーの概要を報告します.

若手医師による若手医師のためのセミナー

冬期セミナーの特徴は,若手医師が主体となって若手医師のためのセミナーをつくり上げることです.開催1年前からスタッフを募集し,ワークショップや講演の内容を決め,新たな企画にも挑戦します.スタッフは家庭医療の専攻医に限らず,市中病院や大学病院で総合診療に従事する医師もいます.

今回は「躍 〜絆を紡ぎ次のステージへ〜」をテーマに掲げ,知識やスキルを習得するだけでなく,仲間と交流と結束を深め,若手医師が一丸となって一層の高みをめざせるように企画しました.

仲間と学び,繋がり,未来を創る2日間

好天にも恵まれ,今回も300人を超える方々にご参加いただきました.

全国から集まった講師により2日間で28個のワークショップが開催され,多様な領域における臨床スキルを学ぶもの,認知症ケアや緩和ケアを扱ったもの,教育,EBM,研究,多職種連携,経営に関するものなど幅広く,どれも趣向を凝らした魅力的な内容ばかりでした.

手前に写っているのは,福井県高浜町のご当地キャラ「赤ふん坊や」です.

また,「地域包括ケアからみる私たち若手医師の未来 ~医療者主体の医療づくりから地域主体の健康まちづくりへ~」と題した全体講演/シンポジウムでは,福井県高浜町から町長,住民,ケアマネジャー,保健師,家庭医療専門医らをお招きし,会場からはSNSを利用してリアルタイムにコメントが投稿され,地域包括ケアを切り口にした活発なディスカッションを通して,若手医師が自らの未来を創出するための手掛かりを見つけました.

さらに,若手医師の交流を目的とした“プレセミナー”,専攻医がショーケースポートフォリオを通じて指導医や参加者と省察を深める“ポートフォリオ発表会”も開催しました.

これらすべての企画についてSNSを利用した双方向性の情報交流の場を設け,セミナー開催中はもちろん,開催前から終了後まで学びとつながりを深めました.

夜には懇親会や二次会など,気心知れた仲間や新たな仲間との宴も大いに盛り上がっていました.

次回もご期待ください

第13回に向けて,すでに新たな企画スタッフが動き出しています.若手医師のみならず,家庭医療に興味のある医学生や研修医,現場で活躍されているベテランの先生方にも楽しんでいただけるセミナーになると思います.

例年12月頃に参加受付が開始され,数日間で過半数のワークショップが定員に達しています.ご興味のある方はぜひホームページ(9月頃公開予定)をご覧ください!

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仲里信彦/編
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