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2007年7-8月号
> 分子標的薬開発への挑戦
最新号
(6月20日発行)
2007年7-8月号
(Vol.7 No.4)
定価 2,625円(税込)
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分子標的薬開発への挑戦
第9回 天然物に基盤をおいた創薬研究
・ケミカルバイオロジーと創薬研究
北川光洋,井本正哉
“魔法の弾丸”―疾患原因因子だけを狙い打ちする分子標的薬―の創製は創薬における一大テーマである.化学の力を利用して生命現象を理解する“ケミカルバイオロジー”はその目覚ましい成果がアカデミアのみならず製薬企業からも注目を浴びており,分子標的薬の創製に貢献することが期待されている.また,ケミカルバイオロジーの発展にはその性質上多様な化合物群が必要だが,その化合物源として天然物が注目を集めている.
・セマフォリン3A阻害剤
木村 徹,熊谷和夫
セマフォリン3A(Sema3A)は抑制・反発性の神経軸索ガイダンス分子の1つであり,個体発生おいて神経回路網形成に必須である.われわれは,Sema3A阻害剤をカビの培養液から精製・単離し,その化合物が脊髄損傷後の神経再生を可能にし,運動機能の回復を促進することを明らかにした.Sema3Aの阻害は中枢神経傷害に対する全く新しい治療法となる可能性がある.
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