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分子糊とは何か,なぜいま注目なのか

Molecular glue as an emerging modality of targeted therapy
田中 実
Minoru Tanaka:田辺三菱製薬株式会社創薬本部
10.18958/7657-00036-0001831-00

創薬標的の枯渇に伴い,undruggable標的を制御しうる新規創薬手法(モダリティ)に注目が集まっている.プロテインノックダウン技術は低分子創薬のノウハウを活かした新規モダリティであり,本技術により見出された薬剤候補の臨床試験が開始されている.本特集では,本技術のなかでも特に注目度の高い分子糊(molecular glue)とよばれるモダリティに焦点を当てた.本手法の意義と発展性,さらには課題について論じるとともに,本概念の普及において大きな貢献を果たした本邦研究者によって,発見の経緯や技術の進展についてもご紹介いただいた.

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