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概論:mRNA創薬にかかわる基本技術

The basis of mRNA drug development
位髙啓史
Keiji Itaka:東京科学大学総合研究院生体材料工学研究所生命機能医学分野/大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)臨床生命工学チーム
10.18958/7683-00036-0001857-00

mRNAはコロナ禍においてはじめて実用化された新しい創薬モダリティで,その可能性は非常に幅広い.一方,mRNAの不安定性,生体内の標的細胞・組織への送達が依然課題である.本特集ではこのmRNAやLNPの設計・製造について,わが国の最先端の研究開発を進めておられる先生方に執筆をお願いした.これらの技術開発が日進月歩で進む一方,mRNAから何を発現させて,どのような疾患や病態を標的とするかのアイディア創出は,まさに分子生物学研究者の出番であり,本特集が今後のその取り組みのきっかけになれば幸いである.

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