この記事は有料記事です
（残り約8,500文字）
-
【スマホで読める実験医学】TLSの形成・成熟メカニズムとその病的意義
550円
550円
TLSの形成・成熟メカニズムとその病的意義
Mechanisms for TLS formation and maturation and its pathogenicity
Takahisa Yoshikawa1）/Motoko Yanagita1）2）：京都大学大学院医学研究科腎臓内科学1）/ヒト生物学高等研究拠点（ASHBi）2）
10.18958/7721-00001-0001906-00
三次リンパ様構造（tertiary lymphoid structure：TLS）は慢性炎症下で形成される異所性リンパ組織であり，多様な疾患，臓器で形成され，疾患の重症度や予後に影響する病変として注目されている．その形成・成熟メカニズムは疾患や臓器によっても異なるが，線維芽細胞と免疫細胞の相互作用，そして加齢や自己免疫疾患で増加する特殊なT細胞とB細胞の相互作用が共通して重要であることが明らかになってきた．TLSの病的意義については不明点が多いが，その組織障害性や抗腫瘍効果の増強など多様な役割が報告されている．
線維芽細胞，老化関連T細胞，加齢関連B細胞，細胞間相互作用
関連コンテンツ
