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血管減少が真皮硬化を誘導し表皮幹細胞老化を促進する

Vasculature deficit induces dermal stiffening that leads to epidermal stem cell dysfunction in aged skin
Ichijo R, et al:Nat Aging, 2:592–600, 2022
一條 遼,豊島文子
Ryo Ichijo/Fumiko Toyoshima:Laboratory of Tissue Homeostasis, Department of Biosystems Science, Institute for Life and Medical Sciences, Kyoto University(京都大学医生物学研究所生命システム研究部門組織恒常性システム分野)
10.18958/7175-00003-0000320-00

皮膚は外界から体内を守るバリアとして機能する重要な組織である.皮膚のバリア機能の維持には表皮の新陳代謝が必須であり,これには表皮幹細胞の適切な増殖と分化が重要となる.加齢によって表皮幹細胞の機能は低下するが,その詳しいメカニズムは未解明であった.本研究では,加齢による真皮の硬化が表皮幹細胞の機能低下の一端となること,さらに真皮の硬化は体表血管の減少によって誘導されることを明らかにした.

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