この記事は有料記事です
（残り約4,300文字）
-
【スマホで読める実験医学】腫瘍常在細菌コンソーシアムAUNによる選択的腫瘍内血栓・壊死を介した革新的がん治療
550円
550円
腫瘍常在細菌コンソーシアムAUNによる選択的腫瘍内血栓・壊死を介した革新的がん治療
Tumour-resident oncolytic bacteria trigger potent anticancer effects through selective intratumoural thrombosis and necrosis
Iwata S, et al：Nat Biomed Eng, doi:10.1038/s41551-025-01459-9, 2025
Eijiro Miyako：Japan Advanced Istitute of Science and Technology（JAIST）（北陸先端科学技術大学院大学）
10.18958/7851-00003-0006229-00
腫瘍組織から分離した天然の細菌コンソーシアムAUN（Proteus mirabilis A-gyo株：Rhodopseudomonas palustris UN-gyo株≈3：97）が，遺伝子改変を行うことなく，免疫抑制・免疫正常の両マウスモデルにおいて劇的な抗がん効果を示すことを発見した．AUNは選択的な腫瘍内血栓形成と壊死を誘導し，多様ながん種に対して100％の完全寛解を達成した．この治療効果は免疫系に依存せず，腫瘍特異的血管破壊と直接的腫瘍溶解の二重メカニズムによる．従来の細菌療法を凌駕する革新的ながん治療法として期待される．
あなたにおすすめ
関連コンテンツ
