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膜トポロジー反転によって誘導される細胞内カルボキシル化の新規抗ウイルス防御機構

Membrane topology inversion of GGCX mediates cytoplasmic carboxylation for antiviral defense
Okazaki T, et al:Science, 389:84-91, 2025
岡﨑朋彦,後藤由季子
Tomohiko Okazaki1)/Yukiko Gotoh2)3):Institute for Genetic Medicine, Hokkaido University1)/Graduate School of Pharmaceutical Sciences, The University of Tokyo2)/International Research Center for Neurointelligence3)(北海道大学遺伝子病制御研究所1)/東京大学大学院薬学系研究科2)/東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構3)
10.18958/7851-00003-0006231-00

これまでビタミンK依存性カルボキシラーゼGGCXによるカルボキシル化は細胞外タンパク質に限られると考えられていた.今回,われわれはGGCXが膜トポロジー反転により酵素活性部位を細胞内に向けることでミトコンドリア局在抗ウイルス応答タンパク質MAVSをカルボキシル化し,ウイルス排除を促進するという新規抗ウイルス防御機構を明らかにした.

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