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立体腫瘍組織を使い抗がんバクテリアを開発する

A rapid screening platform to coculture bacteria within tumor spheroids
Harimoto T, et al:Nat Protoc, 17:2216-2239, 2022
張本哲弘
Tetsuhiro Harimoto:John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences, Harvard University 1)/Wyss Institute for Biologically Inspired Engineering at Harvard University 2)(ハーバード大学ジョン・A・ポールソン工学・応用科学スクール 1)/ハーバード大学ヴィース研究所2)
10.18958/7195-00003-0000434-00

腫瘍内に生息する微生物叢が近年注目されている.この現象に基づき,生きたバクテリアを遺伝子工学的に改変し抗がん製剤として使う方法が開発されてきた.しかし,これまでの研究はマウスに頼ったものが多く,開発の遅さがボトルネックとなっていた.われわれは微生物と腫瘍を共同培養する方法を開発することで生菌治療の開発を加速させることを可能にした.

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