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翻訳初期の合成失敗リスクは生物に普遍的でアミノ酸使用頻度に影響を及ぼす

Risk of translation abortion at the early stage of translation is pervasive in organisms and impacts amino acid usage in proteomes
Ito Y, et al:Nat Commun, 13:7451, 2022
茶谷悠平,田口英樹
Yuhei Chadani/Hideki Taguchi:Cell Biology Center, Institute of Innovative Research, Tokyo Institute of Technology(東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター)
10.18958/7239-00003-0000470-00

リボソームはどのようなアミノ酸配列でも翻訳する必要がある.しかし,われわれは,負電荷に富んだ新生ポリペプチド鎖による翻訳途中終了がバクテリアから真核生物まで普遍的に起こりうることを見出した.この翻訳途中終了は翻訳初期に起こりやすいため,タンパク質のN末端領域ではアスパラギン酸やグルタミン酸に富んだ配列が避けられる傾向にある.

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