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m6A修飾による免疫応答制御

The regulation of immune response by m6A modification
中村和史,竹内 理
Kazushi Nakamura1)2)/Osamu Takeuchi1):京都大学大学院医学研究科医化学分野1)/京都大学大学院医学研究科腎臓内科学2)
10.18958/7757-00001-0006051-00

m6A修飾はmRNA上に最も豊富に存在するRNA修飾であり,遺伝子発現のさまざまな段階において標的mRNAの運命を決定し,免疫応答や造血を含む多彩な生命現象の制御に関与している.m6A修飾によるダイナミックな遺伝子発現制御はさまざまな免疫細胞の機能において重要な役割を果たしており,ヒト炎症性疾患との関連も数多く報告されているがその詳細なメカニズムについては未解明な点も多い.今後m6A修飾による免疫応答制御のメカニズムが正確に理解され,新たな創薬や治療法の開発につながることが期待される.

m6A修飾,免疫応答,造血,ヒト炎症性疾患

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