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【スマホで読める実験医学】ミトコンドリアtRNA修飾病の発症機構と遺伝子治療への展望
550円
ミトコンドリアは,細胞のエネルギー代謝と恒常性の維持において中心的な役割を担うオルガネラである.MELASやMERRFに代表されるミトコンドリア脳筋症において,ミトコンドリアtRNAのアンチコドンに含まれるタウリン修飾が欠損し,ミトコンドリアの機能低下をもたらす分子機構が明らかになった.われわれはMELASの患者細胞にtRNA修飾酵素を過剰発現させることにより,タウリン修飾を復活させ,ミトコンドリアのタンパク質合成および呼吸鎖の機能を賦活化させることに成功した.本稿ではこれまでに明らかになったミトコンドリア病の発症機構および将来的なミトコンドリア病の治療をめざしたわれわれの取り組みについて紹介する.
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