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【スマホで読める実験医学】tRNAのm7G修飾異常による精子形成の破綻
550円
RNA修飾酵素METTL1(Methyltransferase-like 1)は酵母からヒトまで広く保存された酵素である.最近われわれはショウジョウバエMettl1が一部のtRNAのm7G修飾を誘導することを明らかにした.また,Mettl1欠損ハエではm7G修飾されなくなったtRNAの量が減少することを見出した.Mettl1は全組織で発現しtRNAのm7G修飾も同程度に検出される一方で,ノックアウトハエの主たる異常は精子形成に限定されていた.以上の結果は,m7G修飾異常によるtRNA量の減少は組織特異的に起こることを示しており,本稿ではこの発見の意義について議論したい.
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