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3胚葉性細胞種がアセンブルしたヒト消化管オルガノイドの構築

Generating the gastrointestinal organoids composed of multiple cell types from human pluripotent stem cells

岸本圭史,冨永顕太郎
Keishi Kishimoto1)/Kentaro Tominaga2):理化学研究所生命機能科学研究センター呼吸器形成研究チーム1)/新潟大学大学院医歯学総合研究科地域医療確保・地域医療課題解決支援講座2)
10.18958/7783-00036-0006122-00

近年の幹細胞研究の進展に伴い,胚発生の知識に基づく成長因子群の連続的な添加によって,ヒト多能性幹細胞から臓器の原基構造(オルガノイド)を作製する研究が世界的に注目を浴びている.オルガノイド研究の発展は,ヒト臓器の正常発生や疾患メカニズムの理解を可能にしてきた.一方,既存の臓器オルガノイドの誘導は上皮組織の発生のしくみをもとにしており,本来のヒト臓器に含まれる他の組織(間充織,免疫,血管など)が融合した状態で発生するオルガノイドはこれまで報告されてこなかった.本稿では,3胚葉性の細胞が融合した胃オルガノイドとさらに免疫機能も有する腸管オルガノイドの樹立について概説する.

3胚葉,消化管オルガノイド,組織常在型マクロファージ

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