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ゲノム近傍のRNA編集酵素・転写因子モジュールによる真菌の抗ウイルス応答の制御

RNA editing of genomic neighbors controls antiviral response in fungi
Honda S, et al:Cell Host Microbe, 33:545-559.e4, 2025
本田信治,鈴木信弘
Shinji Honda1)/Nobuhiro Suzuki2):Faculty of Medical Sciences, University of Fukui1)/Institute of Plant Science and Resources, Okayama University2)(福井大学学術研究院医学系部門看護学領域1)/岡山大学資源生物科学研究所2)
10.18958/7783-00003-0006126-00

われわれは,真菌の普遍的な新規抗ウイルス機構「RNA編集酵素が近傍にコードする転写因子を介して抗ウイルス応答を制御する」を,モデル生物であるアカパンカビを用いて解明した.ウイルス感染時に発現が誘導されるA-to-I RNA編集酵素であるold-1およびold-2と,その標的となる近傍の亜鉛フィンガー型転写因子zao-1およびzao-2を同定し,これらの遺伝子群が協調して抗ウイルス応答・病徴発現の制御における重要な役割を担うことを示した.

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